標的 ページ30
Aside
梟谷の方が早々に、タイムアウトをとった。
烏養「ナイス蒼亥」
『どうも』
烏養「よし！この調子でどんどん点差を出せ！」
「「「うーす！」」」
…またサーブか…誰狙おうかな。
一番最初の試合の時、
梟谷は妙なところで
タイムアウトを取っていた。
あれは何だったんだろう。
何か異変があったか…？
……
…なるほど…わかった。
あの梟谷のエース。
情緒の上がり下がりが激しいんだな。
エースさんが顔をしかめる度に
タイムアウトをする
または盛り上げを行っていた。
なら、
『エースさん狙っちゃお』(小声)
レシーブで連続失点すれば凹むだろ。
黒尾「うわ、蒼亥が悪い顔してる…」
なんて得点板の方で引かれている
なんてことは
私は知らない。
あ、タイムアウト終わった。
そしてまた私はサーブに入った。
ﾋﾟｰｰｯ
エースの人を狙う。
ﾋｭｯ
ﾀｯ
ﾀｯ
ﾀﾀｯ
ﾄﾞﾝｯ
木兎「！…くぅー！」
03/00
烏野「「「蒼亥もう一本ナイッサー！」」」
ﾋｭｯ
ﾀｯ
ﾀｯ
ﾀﾀｯ
ﾄﾞﾝｯ
木兎「？…？！」
04/00
木兎「…」ｼｮﾎﾞｰﾝ
赤葦「！(ヤバい、木兎さんの弱点があっちにバレてる…！)」
あ、狙ってんのバレたなあれ。
『…』ﾆｺ
煽っとこー。
…エースさん周辺に守備固めたな梟谷。
よーし、梟谷エースさんが
復活していないうちにもう一本。
ﾋｭｯ
ﾀｯ
ﾀｯ
ﾀﾀｯ
ﾄﾞﾝｯ
『…んー』
ネットイン。運が良いね私。
後衛の木兎さんに守備を固めていた
梟谷は対応できるのか？
小見「うぉらっ」
お、リベロの人反応速い。
流石強豪。
さぁ、誰が来るかな。
梟谷の7番さんがセンターに出てきた。
ライトに2番さんも出てきてる。
隣にいる月島くんはどっちにつくんだろ
『私2番行く。』(小声)
月島「！…7番行く。」(小声)
両方にブロックをつけることにした。
梟谷はスパイクもそれなりに強いので、
1人はブロックをつけたいのだ。
私は梟谷のトスに合わせ、
ライトに跳んだ。
月島くんも同様にセンターに跳んだ。
トスはライトに向かった。
鷲尾「！くっ」
『ワンチ！』
澤村「オーライ！」
澤村さんが田中さんの方にレシーブをし、
田中さんがそれをダイレクトで打った
が、12番さんに止められた。
04/01
田中「すんません！」
澤村「気にすんなよー！」
菅原「どんまいどんまい！」
東峰「蒼亥さんもナイスワンチ」
『ははwどうも』
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月23日 3時
