おはよう世界 ページ3
昨日はあの後呑気にぐっすり寝てしまっていたが…
私は未だ、昨日の出来事は夢だと思っている。
転生なんて、アニメでもないんだから…ま、この感じここはアニメなんだろうけど……
…何故か謎に冷静な状態の私はどちらにしろ、
まずは自分の個人情報を知っておくべきと判断した。
昨日急な出来事で疲れて寝た私は、家の場所、部屋の配置、その他諸々を確認できていない。そこを確認したい。
……
とりあえず家を捜索してみようではないか。
まずは、私の自室だと思われる場所から出てみた。
誰かも分からぬ親と遭遇してしまうのかと思ったが、物音無く静かで親は外出しているか、一人暮らしである可能性が出た。
好都合だ。今の内に好き勝手見てしまおう。
ふむ…ここは一軒家だろうか。
開けた螺旋階段があったため、それなりにお金持ちのようだ。
二階は、自室、お風呂、トイレ、客室が二室ある。客室があるのも、なかなか珍しいものだと思う。
一階に降りると、
少し広々したリビングがあった。
見た目は黒と木材で出来てて、
証明が暖色で少し暗い。
けどめっちゃオシャレ。
試しに一番に目の着いた
黒のカウチに座ってみた。
結構ふわふわだ。
目の前には少し大きいテレビがあって、ここで観賞していたんだろう。
リビングに繋がったキッチンも見てみた。
………
あー…親がいてこの皿の少なさ？
…
少し違和感を覚えた私は、
家族の人数を知るため、先ほどキッチンに行く途中でチラリと見えていた洗面台に向かった。
歯磨きとか、そーゆーのが1本以上あれば誰か他に住んでるが
…
やはり、この身体の持ち主は
一人暮らしだったようだ。
それにしては広い家だが、
まずこの身体の年齢はいくつだ…？大人なのであればこの家も、一人暮らしも少し納得いく。
…とりあえず、玄関も見てまわったので、一階は以上と判断した私は、自分の部屋に戻り、個人情報を探した。
ほしい情報が一番載っているのは
母子手帳だろう。
母子手帳を探そう。
そして、自分の金も。生活できるだけあるかが心配だ。
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月2日 22時
