男性声優さんたちと。８

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チリンチリン

『あ、いらっしゃいませ‥！！』

ちょうど、花瓶の水換えをしてるとき
腕いっぱいにお花を抱えたタイミングでお客様が来店された音にハッとする

待って、お花の丈が長すぎて前が見えない‥！

？「こんにちは、A。あはは、お花に埋もれてる(笑)顔見えないよ(笑)」

くるりと振り返ると、思わぬお客さんに
びっくりしてポカンとしてしまう

当の本人は「来ちゃった。笑」なんて語尾に音符マークが付くくらいたのしそうにくすくす笑っている


『そ、壮馬さん‥っ！？』

斉藤「A、久しぶりだね。
初めてきたけど、すごい素敵なお店だね」

本の貸しあいっこをしててお話してるときに
あの駅の近くの花屋で働いてるんです。って
お伝えしたことはあるけど、まさかですよ

いきなり来るなんて思わないじゃないですか。
とんだサプライズだ。

(あ、素敵なお店だと言われた店長の横顔嬉しそう)


斉藤「おれね、お花見るのも飾るのもすきなの。
Aに見繕ってもらおうと思って」

何がいいかなぁ？なんてディスプレイの花たちをバックに手をあごに添え、首を傾げて笑う姿はなんとも美しい

‥いかんいかん、見惚れて本業を忘れるところだった

『あ、えっと。そうですねぇ、今は秋のお花たくさん入荷してますし秋色で可愛いですよ。でも王道のバラとかもオススメですし小花系も可愛いし‥』

いつもお花をチョイスするときはめちゃくちゃ悩む
考えて考えて、その人に合ったお花を選びたい


斉藤「あ、これすきかも。可愛い。」

『あっ、それはローズマリーですね！
花言葉は、


『「 わたしを思って 」』

斉藤「だよね？」ふふ


値札とちいさく花言葉が書いてあるポップを
綺麗な指でとんっと撫でる

ひとつのお花に花言葉ってたくさんあるから
その中でわたしがチョイスした花言葉。

言葉が被ってドキッとしたのと、
書いたのはわたしだから故に照れる

そして優しい笑みで見られると照れるしかない


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