男性声優さんたちと。６

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入野side

してやったり。もう、おれ幸せだわ

こんなピュアな反応してくれるなんて、
これからもAの初めてが
全部おれだったらいいな、なんて

下心がふわふわ大きくなってきたと同時に

ガチャッ
鈴村「はーい、戻ったで〜〜！お待たせ！
Aちゃん顔赤いな、どうした？冷房下げよか？
それかチョコいる？ほい、食べな食べな！」

ナイスタイミングに鈴さん。

隣ではまだほんのり赤い顔させたAが
マシンガントークの鈴さんに圧倒されつつも
お礼を言いながらチョコを受け取り食べている

そして再び動いた鈴村号。


入野「‥‥‥‥ぱくっ」

『いっ、いりのさ、！？』

しーっと静かにと人差し指を口元にあてる

Aの食べかけのチョコ横から食べてやった！
しっかり食べかけのところね！
そういうとこおれ抜かりないから！(笑)

こそっ
入野「ぼーっとしてたAが悪いんだよ〜(笑)」


好きな子ほどからかいたくなる気持ち
今ならめっちゃわかるわ〜実感してるわ〜〜



鈴村「どうやら、楽しかったみたいやな？」

と、Aをばいばーいと送って別れた後
信号で止まった時に振り返った鈴さんに聞かれる
いや、ニヤニヤしすぎだし‥っ！


入野「はい。おれ、もっと好きになった〜！鈴さんありがとう。」

鈴村「？！みゆがおれに感謝するなんて‥っ、(泣)」

入野「ええ！？おれはいつもしてるじゃないっすか(笑)
ていうか、鈴さん！信号！青！青！(笑)」


このやり取りからなのか、
Aと話してた時からなのか

窓に映る締まりない顔のおれと目が合う
こんな顔してんだなぁ、おれ。

握ってくれた彼女の手の感触を思い出すように
手を動かしながら想う


あしたもがんばれそうだ。


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