男性声優さんたちと。６

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櫻井side

すこし遡ります

最後の仕事が終わり、帰ろうと準備していた時

スタッフ「あ、櫻井さん！お疲れ様です。
これ以前気になるって仰ってた映画のチケットなんですけど、俺行けなくなっちゃって‥よかったら」

櫻井「お疲れさんで〜〜す
あら、まじで？しかも２枚もいいの？？」

スタッフ「はい、それペアです。
鈴村さんとか福山さんとでもご一緒に(笑)」

櫻井「ちょっと〜〜、なんでその２人でてきた？(笑)」

セットで覚えられているのか、
２人の名前が出てきたのには笑ったけど

ごめんなさいね、すぐ頭に浮かんだ子は他にいる。

チケットをくれたスタッフさんにお礼を伝え、
大事に、大事にしまっておいた。

(あとは、あの子を誘うだけ‥！)


Aちゃんが働いているお店の前に来て
緊張している自分に気付く。どくどく鼓動が早い。

きょうは出勤してるって予め聞いたし大丈夫。

誘うと驚いていたAちゃんだったけど
観たい映画だったらしく、オッケーもらえた

待ち合わせして、映画かぁ、、、

なんてぽやぽや幸せ気分で去ろうとしたところに

「うちの大事なスタッフに変なことしないでくださいね」
と、コソッと力強い店長の言葉。

それはもう、「もちろんです！！！！」
なんだこれ。彼女の親に会った彼氏の気分だ‥‥


気は引き締まるも、嬉しくて頰が緩む。
当日がたのしみでたのしみで仕方ない。

鈴村「な、なぁ、孝宏。どうしたん‥？
何かあったんか‥？いつも以上にふわふわしてる様に見えるんやけど‥」

櫻井「そうかなぁ〜〜‥？何かって言えば、
ふふ、明日が楽しみなだけ。」

鈴村「おまえ、自分が思ってる以上に顔ゆるっゆるの、でろっでろやからな？？(笑)」

そんな大袈裟な〜〜、なんて言い返しながらも
ケータイの画面に薄っすらと写るその通りの自分がいました


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