男性声優さんたちと。６

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店長「ごめんね、Aちゃん。手伝ってもらっちゃってありがとうね、時間過ぎちゃったね。」

『いえいえ、大丈夫です！何だか急に混んでわたしも驚きました(笑)店長１人だと大変だったと思うので！』

もうすぐ仕事終わりだなぁと時計を見た瞬間
駆け込みでばばばっと来店が続き、バタバタ忙しくなった

約束の時間過ぎてしまいそうだと思ったので
急いでその旨をメッセージで伝えといた

『お疲れさまでした。お先失礼します〜〜！』

ぱたぱたと急ぎ足で向かう。
約束の時間過ぎてしまったなぁと、時計を見ながら焦る

きょうはわたしが、壮馬さんに本を貸す日。
(名前呼び慣れないな‥気恥ずかしい‥！)

何冊か持ってきてる本の重さと、気に入ってくれるやろうか‥という不安も

『つ、着いた‥っ！』

壮馬さんに教えてもらった喫茶店を目の前にすると
大好きな本のある空間で好きなお話ができる嬉しさでどっかいってしまう。

ぱぱぱっと軽く身なりを整えてから店内に急ぐ


カランコロン
ドアをそっと開け、店内を見渡すとカウンターに渋めのおじいさんがおひとり。

マスターであろう店員さんにぺこっとして
テーブル席で静かに本を読んでいる彼に後ろから近づく。


『お待た‥‥‥‥』

斉藤「はい、15分遅刻で〜〜す。(笑)
なんて、嘘です。ふふ、お仕事お疲れさま。」

お待たせしました、も言わせてくれないし
嘘つかれるし(？)

声かける前にくるっと振り向かれたのも、
先に気づかれたのも、びっくりする

斉藤「何で気づいた？って顔してるね(笑)
おれ、鼻良い方なんだよね。Aの香り、わかるよ。

前にも言ったでしょう？


その匂い、おれ好きだって。」


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