男性声優さんたちと。６

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？side

‥‥‥えっと、どうしたらいいんだろう。

休憩に入ったコーヒーショップのソファに
ケータイ置いてある。いや、これは忘れてるのか？

でも席はここくらいしか空いてないしな‥
席取りでケータイ置いとくなんてしないよな？
隅の方にあったし忘れ物っぽいな‥

うーんと迷った挙句、そっと持ち上げおれは座る

ちらりと周りを見て隣同士もあんまり近くないし
けっこうザワザワしてるし大丈夫だろうと把握。



そして電話する


？「もしもし、伊東さん？」

伊東「もしもし、榎木さん？どうしたの。
珍しいね、電話なんて。」

榎木「えっとね、教えてほしいんだけど、
ケータイ拾ったときはどうすればいいと思う‥？(笑)」

伊東「ひ、拾った？！えっ！それ絶対困ってるよその人！とりあえず店員さんに渡すか、持ち主からの着信を待つか‥かなぁ」

榎木「なるほど。」

こんなこと初めてすぎてどうしたらいいのかわからない。

やべぇな‥と思いつつ忘れ物のケータイを持ち上げた拍子に画面がつき、待ち受けを見てしまってつい笑ってしまった


と、いきなり手元のケータイが震える

着信：公衆電話

たぶんこの電話の人だろうか。

ピッ

『あっ！もっ、もしもし！あの！そのっケータイ！わたしそこに忘れててっ！』

榎木「えっと、落ち着いてください(笑)
ソファに置き忘れてたんですよね、勝手に出てしまいすいません」

『はぁ、すいません‥！
とんでもないです。逆に出て頂いて助かりました。

今から戻るのでお手数ですが、お時間大丈夫でしたら少し待って頂くか、店員さんに渡して頂けますでしょうか‥？

私的には直接お礼もお伝えしたいので待って頂けると有難いんですが‥！』

最初めちゃくちゃ慌ててると思ったらこの丁寧さ。
慌てっぷりについ笑ってしまったけど、(笑)

彼女の高すぎず低すぎない心地良い声が耳に入る度

(どんな子なんだろう、会ってみたいな‥)


すこしだけ、興味が湧いた。


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