検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:173,123 hit

宮と薫 ページ7

.




『さとみに会ったぁ!?』


「そうなの…」


今日はあれきり残念イケメンとは会わなかった…いや、全力で避けていたのだが。


すぐに家に帰り、薫に電話している。


「薫があいつがいるかも〜とか言うから…」


『いやいや、私のせいじゃないでしょ


でもあいつじゃないかもよ?


双子とか…っ!』


と楽しそうに言うが、


「あいつが双子じゃないのは薫も知ってるでしょ」


私がそう言うと、そうだけどさ〜と不本意ながらも納得していた。


『でも最近会えてなかったんだから良いんじゃない?』


「それは…別に」


『別にってなによ〜、あいつAのこと大好きじゃない!』


「そこが嫌なの!


いっつも好きってうるさいし…


電話したら絶対家にくるし」


婚約者は私のことが本当に好きみたいで、電話をすれば家にくるし、口を開けば好きだとか言ってくる。


でも時おり見せるかっこよさのおかげでそんなものは帳消しなのだが。


それでも、


「…学校でもそんなことされたら…」


とても困るのだ。


『ごめんね、のろけは求めてないの』


「のろけじゃない」


『まあまあ、隣のクラスなら大丈夫でしょ


同じクラスならもっと大変だし』


「それもそう…か」


『頑張ってね〜、私的には早くバレても良いんだよ』


と笑いを含んで言われる。


「いや良くない」


そう言うと、一方的に電話を切られる。


薫は楽観的なのだが、自身の家は厳しめなので、薫もそのときはしっかりしている。

(まるで普段はしっかりしていないかのような言い草だが)


おかげで今のように助かっている部分もあるのだけれど。


「頑張るか…」


方法は何個かある。


一つめ、容姿を少し変える。


例えば…伊達眼鏡だとか。


それなら簡単そう。


二つめ、完璧に関わらないようにする。


これは教室に引きこもるか、ひたすら女子に囲まれて生活するか。


でもさすがにこれは苦しい。




散々考えた結果、少し容姿を変えるのが良いだろうと思ったので


薫が以前、似合うと言って買ってくれた伊達眼鏡をかけて、


明日学校へ行くことにした。




.

宮と眼鏡→←宮と図書室



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (290 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
583人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , さとみ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るり(プロフ) - 今日ほんとに見返してたところの更新だったので嬉しかったです泣 この先のお話とかめちゃくちゃ妄想してるので、いつかお話になるの楽しみにしながらこれからも見返そうと思います! (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1011553aa4 (このIDを非表示/違反報告)
月雫 runa - 完結おめでとうございます!! 最初から最後まで楽しめました! (2020年3月22日 12時) (レス) id: 7dc9d510f6 (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - はじめまして!スゴくよかったです(*^_^*) (2020年3月18日 7時) (レス) id: 083a813a8f (このIDを非表示/違反報告)
さくり@歌リス(プロフ) - ヤバい!最高でした(@_@) (2020年3月16日 22時) (レス) id: 0cd51e6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
響(おと) - すき。 (2020年3月16日 11時) (レス) id: e976740a08 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:田鈴 | 作成日時:2020年1月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。