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宮と免疫 ページ20

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十分ほど経っただろうか。


そろそろ昼休憩も終わりだ。


名残惜しいけれど…授業は受けなければならない。


ふと顔を上げると婚約者は机に突っ伏していた。


「…っ?…??」


何事かと思い婚約者に触れようとすると、すぅー…というすこやかな寝息が聞こえた。


「(なんだ、寝ているだけ…)」


私が本を読んでいる間に寝てしまったのだろう。少し申し訳なく思う。


でも起こしたほうが良いか、と思い肩をトントンと叩いた。


「…ん〜……」


「あの、さとみさん…」


…中々起きない。


少し声は出すものの、その目は開かない。


仕方がないと思い、とりあえず放っておくことにした。


椅子から立ち上がり、本を元の場所へ戻す。


少しばかり婚約者が気がかりだったけれど__図書室から出ていった。








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授業なども無事に終わり、放課後にまた図書室へ行った。


「…えっ」


思わず声をあげてしまった。


本を取り、あの場所に行くと__








婚約者が、またいるのだ。


体制を変えずに、すこやかな寝息をたてながら。


「…??」


もしかして婚約者…五、六時限目をずっとここで寝ていたのか?


「(…それはすごいな)」


などと思ってしまう。


でもそれだけ寝るということは、それだけ疲れているということだろう。


婚約者のことだ、何か無理でもしているのだろう。


労いの意味も込め、起きるまで傍にいることにした。


もちろん、本を読みながらだけれど。


椅子に座り、続きから読み始めた。








.








「…A」


「っ!!」


突然声がしたので体が跳ねる。


「待っててくれたの?」


と訊く婚約者。


「…そんなところです」


と答えると、私の手を本から取って握りしめる。


にこにこと笑いながらこちらを見て、


「流石、俺のお姫様」


そう言った。


私はそういうもの(・・・・・・)に免疫がないのですぐに恥ずかしさが込み上げてくる。


「〜〜〜〜っ…」


「恥ずかしいの?


本当のことなのにねえ」


そしてふわりと笑った。


本当にこの婚約者は…!




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るり(プロフ) - 今日ほんとに見返してたところの更新だったので嬉しかったです泣 この先のお話とかめちゃくちゃ妄想してるので、いつかお話になるの楽しみにしながらこれからも見返そうと思います! (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1011553aa4 (このIDを非表示/違反報告)
月雫 runa - 完結おめでとうございます!! 最初から最後まで楽しめました! (2020年3月22日 12時) (レス) id: 7dc9d510f6 (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - はじめまして!スゴくよかったです(*^_^*) (2020年3月18日 7時) (レス) id: 083a813a8f (このIDを非表示/違反報告)
さくり@歌リス(プロフ) - ヤバい!最高でした(@_@) (2020年3月16日 22時) (レス) id: 0cd51e6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
響(おと) - すき。 (2020年3月16日 11時) (レス) id: e976740a08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田鈴 | 作成日時:2020年1月2日 17時

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