Love scenario

5 you ページ5

「KBS大学三年のビョンです。よろしくお願いします」

思えば三年前。
私もこうやって、教育実習をした。

その時YGで実習をして、この学校で働きたいって思った。

教育方針もそうだけど、教師の皆さんが本当に熱意のある素晴らしい方ばかりで。

ビョンくんにもそんな印象を持ってもらいたい。
教師を志すというその気持ちを応援したい。

「はじめまして、ビョン君。２週間どうぞよろしくお願いします。頑張ろうね」

ベク「…はぁ」



…ん？

なんだなんだ。
苦笑い…というより、失笑に近いお顔でしたけど？
私、なんかおかしいかな。

自分の服装を見返してちょっと不安になる。
隣に座るテソン先生の方をちらっと見ると、目が合った。


テソン「ん？あぁ、実習生か。僕はカンです。どうぞよろしく」

ニコッと爽やかな笑顔でそう言った。
テソン先生は夏休みどこへ行ったんだろう。
日焼けして真っ黒だ。

ベク「ビョンです！どうぞよろしくお願いいたします！」

深々とお辞儀して、これまた爽やかな笑顔で答えた。



ああ…そのパターンね、了解。

ベテランの男性教師に教わりたかったのに、こんな若い女だからマジ勘弁して、って。
君はそう思ってるのね？



昔の私だったら落ち込んでた。泣いてたかもしれない。

でも、私は強くなったから。
ハンビン君のおかげで。



「ビョン君。ここに来たからには1人の先生として私は接します。だからあなたもそのつもりで。

じゃあ、教室行きましょう」



着慣れてないスーツ、うっすら茶色い髪。

まだまだ世の中楽勝と思ってる大学生。

そうは行かないって、徐々に知ることになるよ。

でも大丈夫。私は君の味方だからね。

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