デジャブ・・・からの20 ページ20
コナンに文句を言ったAは立ち上がり、次は安室を見た。
コナンの事があるので、安室は少し身構えた。
コナン同様、安室も警察にはコナンにお願いしたものの計画を知りつつAに何も言わなかったのだ。
だが、安室を見たAはせっかく落ち着いていた笑いがまたぶり返して来た。
「あっあの?・・Aさん?」
戸惑ったままの安室は可愛いが、それがまたツボだ。
「クククク・・・そんな可愛い顔して・・・ククッ・・大の男を吹っ飛ばすとか・・・フフフ・・どんな怪力だよ・・フフフ・・ハハハハハ!
あっちの男より、安室さんが怖いわ。アハハハハ!」
安室が助けてくれた。
その事実が、先ほど男に殺される瞬間の恐怖など既にAの中から消してくれた。
そんなAの考えなど知らない安室はもう戸惑うしかない。
更には「可愛い」と「怖い」と両極端なことをと言われて困った顔になる。
ただ、それに不満の声が下から発せられた。
「なんで安室さんは抓らないの」
コナンだ。
自分は頬が赤くなるくらい抓られたのに、同じく事情を知っていた安室をなぜ抓らないのだとコナンは不満だ。
「だって、安室さんは犯人を仕留めたでしょう?お陰で私も助かったから抓らない。だからと言って怖い思いをしたことは事実だからお礼は言わない」
その言葉に安室もコナンも言葉が出ない。
少し雰囲気が暗くなった所でパトカーがやってきた。
先に男を連行され、続いてAが千葉に促されパトカーに乗る。コナンと安室も事情聴取を受けなければならないが、安室は自分の車で行くと言い、コナンは夜も遅いので後日となった。
Aは千葉と共にパトカーに乗り警視庁へ向かう。
ふと時間を確認してみると、現在22:23
ポアロが終わってからいろいろあったが、そんなに時間がたっていないことに驚いた。
本当にさっきまでの出来事は一瞬の出来事だったのだと実感する。
パトカーに乗ることなどない為、密かにパトカーを満喫しつつ外を見ていると、千葉が言っていた爆発があったであろう現場が見えた。
確かにあそこは家に帰るのに使う道である。
酷い現場を見て、もしあれが直撃していたならばただじゃすまないだろう。
そしてAが通った後に爆発したのなら、なぜ自分は気づかなかったのだろうと少し不思議に思った。
――ホントなぜだろう?
1515人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
9Sに殺されたいロリコン - 主ちゃんって…美少女なんですかね? (2019年9月7日 13時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください! (2019年6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ!!逃げて主人公ちゃん! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
皿 - 梓ちゃん良かったね!続き楽しみにしてます! (2019年6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください! (2019年6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月21日 16時