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まさか3 ページ22

まぁ盛大にこけた瞬間を見られて恥ずかしいのはわかるが顔を見ずに走り去られ呆気に取られてしまった。
漫画だけど漫画みたいな出来事だったなと、とりあえず散らばった物たちを拾おうとまずは風見刑事が踏んだであろう缶詰を拾うため視線を下げると黒い手帳が落ちていた。

――これってフラグだろうか?

アニメで見たことのあるシルエットに恐る恐る手帳を手に取ると案の定警察手帳だった。
現実問題。警察がこんなんで良いのだろうか?
まぁ漫画の世界だから許されるのだろうと、強制的に考えをやめ落ちた食材を拾っていく。

「すみません」

いきなり背後から声をかけられ振り向くと、本日2度目のびっくり。

「帽子とフードを被った男か眼鏡をかけたスーツの男を見ませんでしたか?」

そこには金髪に褐色肌のスーツを着た男性『降谷零』がいた。

――まてまてまてまて・・・・物語的には安室さんはポアロで出会うはずだ。
こんなフライングあってたまるか!
と脳内で葛藤があるが、スーツを着ているところを見ると彼は『降谷零』として公安の仕事中なのだろう。
下手に触れるべきではないし、今出会ったと言うことはポアロに来ない可能性がある。
てか、自分が今ポアロにいる時点で来ない可能性の方が大じゃない?てか警察庁の公安が人前に出ていいの?とこの短時間で色々な考えが頭の中を占領していたため、降谷の質問に答えられず怪訝な顔をされた。

「えっあっすみません。気が動転していたもので・・」

高卒で勉強嫌いなAは頭の回転が遅い。そして変なところで正直者(嘘が下手)なので正直に気が動転していたと告白してしまった。
その答えに降谷は眉間にしわを寄せ「それは?」とAが持っている手帳に指をさした。

「えっ?これは先ほど私にぶつかった人を追いかけてきたスーツの人が落としていったものなんですが・・」

と、おずおずと降谷に手渡す。
無言で受け取った降谷が手帳を確認すると、纏う空気と言うのか何なのか、怒りの色が見える。
そりゃそうだよね。

「・・・彼は僕の知り合いなので渡しておきますね」

Aの返事も聞かず、手帳をポケットに入れ代わりに買い物袋を手渡された。

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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時

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