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まさか4 ページ23

色々突っ込みたくなったが、話が拗れるのでやめておく。そしていつの間に拾ったのか散らばっていた食材たちが消えていた。

「えっえっ?あ、ありがとうございます」

「いえ、僕の知り合いが大変失礼しました。では」

口調こそは丁寧だが、淡々としてかなり素っ気ない。
漫画で見た『安室透』とはイメージが全然違う。たぶん漫画で言うあれが『降谷零』なのだろう。
彼はもう会うことがないと考えているのか、名乗ることもせず去って行った。

一方的に風見刑事や降谷零を知っているので素っ気ないとか拾った警察手帳を思わず警戒心なしに渡してしまったが、普通相手が知らない人だと渡すどころか見せることもしなかっただろう。
そのことに怪しまれなかったあたり、コナンの世界では常識なのだろうか?と、とりあえず家に帰ろうと歩きだす。

ゼロの日常で安室さんが言っていた。
訓練をしていない人間がとっさに動くことはできないと。そのことを身をもって実感した。
先ほどぶつかって買い物袋をぶちまけたが、自分は転んだだけで。声を出すどころか相手を見上げるだけに終わり、追いかけてきた風見刑事が転んだ時も手を貸すどころか、恐る恐る声をかけるだけ、風見刑事たちを追いかけてきたであろう降谷さんにも状況説明というより、今あった事をただ言葉にした感じになってしまい、大事な警察手帳を他人に渡してしまうという始末。

好きなキャラに出会えた嬉しさより役立たずな自分にへこみながら暗くなりつつある道をトボトボと帰って行った。

≪おまけ≫

逃走した被疑者を無事に捕まえたが、後で合流する筈だった降谷さんが何故か鬼の形相で背後に立っており、被疑者を追いかけている途中で警察手帳を落としていたようでこっぴどく怒られた。
逃げた被疑者を捕まえたので始末書から逃れたが、その分仕事を増やされたのは言うまでもない。

その後、やっと任された仕事が片付き夜も遅い時間に夜食を買って帰ろうとコンビニに行き、レジに行って驚いた。
それは先日被疑者を追いかけて盛大にこけたところを目撃された時の女性だった。
女性も俺の顔を覚えていたのか顔をまじまじと見られてたと思ったら「ケガ大丈夫ですか?」と控え目に聞いてきた。
それはこけた時に顔からこけた時についた傷の事だろう。
大きなガーゼが頬に貼ってるので女性には丸わかりだったのだろう。
そのことがきっかけで知り合いになり、コンビニで会う度に話す程度の仲になった。(それを常連と言う)

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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時

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