やっとか4 ページ14
翌日ポアロにて。
開店と同時に数人の刑事が来店する。
梓の表情は浮かない顔ををしているが、いつも通りの仕事をしていた。
まだ気分が優れないだろうと思い、できるだけ梓には中の作業をしてもらおうとAはホールの作業を積極的に勤めた。
そこそこ落ち着いてきたであろうタイミングに来店のベルの音が聞こえたのでそちらに振り向くと朝食を取りにいたであろう小五郎とコナンが現れた。
ガラス越しには何度も見たことがあるが、いざ実物見ると、あぁ・・コナン君だ!とちょっと感動に似た気持ちになったが、接客中の今それを悟られるわけにもいかずテーブル席に案内する。
お冷とおしぼりを持って行ったタイミングで小五郎とコナンがこちらを見ていることに気付いた。
「?ご注文お決まりですか?」
基本めんどくさがりだが仕事に対してはバイトだろうが社員だろうがお客様にとっては従業員ということに変わりはなく、お金をいただいているのでその分しっかり働く気持ちでいつも働いている。
なのでこちらを不躾に凝視されても気にしない。
それにコナンと違い相手の思考など読み取れないAにはコナン達の考えなどわかるわけもなく、とりあえず普段通り接客する以外選択肢はない。
Aの言葉に聞きたい事と違った内容の質問だったのかコナンが慌てたように取り繕う。
「あっごめんなさい。梓姉ちゃん以外の人だったんでつい・・」
「すみませんなぁ!この坊主がずっと見ていたようですみません。」
小五郎がコナンの頭をガシガシと撫で?て謝ってくれたが小五郎もこっちを凝視していた気がしたが気のせいにしておこう。
ちなみにコナンはふて腐れた表情をしていたのがちょっと可愛かった。
「あっすみません。私まだ入ったばかりの新人でして、AAと言います。」
「そうなんだ!僕江戸川コナン!よろしくね!Aお姉さん!」
「ゴホンッ・・私は名探偵の毛利小五郎と申します。何かお困りごとがございましたらいつでも相談に来てください。」
そう言って金色に輝く名刺をもらった。
「えっと、毛利さんに・・江戸川君?よろしくね」
実際の金色の名刺は光に当てると目が痛い。
マジでこんな名刺があるんだと内心衝撃を受けた。
コナンに関してはコナン君と呼びたいが、普通に考えて初対面の人間に偽名と知っていても下の名前で呼ばれるのは嫌だろうと思い苗字呼びにした。
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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時