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彼の両親には
本当に世話になった。
以前は裏社会と呼ばれる
世界で、仕事をしていたが、
結婚を機に足を洗った。
途方に暮れた僕を
拾ってくれた
親友だった彼の父親。
たまたま自分が
付いていけなかった
海外の出張中、
飛行機事故にあった。
夫婦で出張先で
いつも買い物をして
お土産をくれたり、
土産話をしてくれたり…
最初は信じられなかった。
遺体は酷いものだったのだろう、
見せることは無かった。
だから、余計に
信じられなくて
葬儀中は涙が出なかった。
そして、葬式後に
呆然とする中、
顧問弁護士から
あかされた彼の遺言書には
人1くんを社長に、
僕を副社長に、
最後に、佐藤くん、息子を頼んだよ。
今までありがとう。
と書いてあった。
そこで初めて
実感し、
人間はこんなに涙が出るんだと思うほど
大声で泣いた。
肩を叩かれ、
ふと顔をあげると
「両親がお世話になりました」
と、慣れない日本語と
涙を浮かべる人1くんがいた。
彼の事は
小さい頃から知っている。
息子が居ない僕にとっては
まるで大事な大事な息子そのものだった。
ただ、
僕が知っている人1くんではない。
顔にはガーゼがいくつか貼られているし、
顔が変わっている。
日本語に
慣れていない人1くんとは
基本的に英語で話している。
そして、
話していくうちに、
5才から好きな子が居ること、
その子の為に整形している事…。
様々な事を話した。
話の中で
人2という奴が
頭にきた。
「そいつをこの世から消すか、記憶を消せば良いよ」
と、僕は闇医者、
そして奴を連れ去る人を手配した。
彼は優しいから
記憶を消すだけに留めたのだ。
僕なら間違いなく、
この世から消している。
もちろん、
Aさんを連れ去り、
記憶を消す手配をしたのも僕だ。
大事な息子には
望むことは
なんでもしてやりたい。
幸いにも
僕には今でも
裏社会との繋がりがある。
上手くいかなくなったら
消してしまえばいい。
社長のフリも
裏社会の手配も
僕は彼の為なら何でもしてあげたい。
人1くんを守る。
彼がパソコンに向かう姿を
見ながらそう誓った。
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ymh(プロフ) - 匿名さん» 確かにそうですね。しかし、作品が世の中にはたくさんありますから、かぶらない名前というものはかなり難しいと思います。私は、この作品名を変える気はありません。この作品を見つけ、コメントいただきありがとうございます。 (2017年1月2日 2時) (
レス) id: a7ea590300 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 既にある作品の名前を使うのは、あまり良いアイデアだとは思わないのですが…。例え内容が違えども、です。 (2017年1月2日 1時) (レス) id: 721ecacf7e (このIDを非表示/違反報告)
ymh - 鈴さん» ありがとうございます。そう言っていただけると、嬉しいです。頑張って更新しますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2016年11月3日 22時) (レス) id: 99c3310e11 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - めっちゃ感動&ドキドキです！ 毎日仕事前に、更新はまだかまだかと待っています！この小説があるから仕事もガンガン頑張れます！これからも更新頑張ってください (2016年11月3日 20時) (レス) id: 3ef7ca31df (このIDを非表示/違反報告)
ｙｍｈ - ありがとうございます。頑張って更新しますので、引き続きよろしくお願いいたします。 (2016年10月31日 13時) (レス) id: a7ea590300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymh | 作成日時：2016年10月4日 5時
