第93話・意識覚醒 ページ2
微睡む意識の底、上も下もなく、時間すらも何も感じない青暗い闇の中にいる。以前にも、似たような経験をした事があった。
何度も死んで、何度もやり直して、別れ分かれ、出逢い笑った遠い昔の、あのとても冷たく優しい闇。
死んだと思ったら、心地良い優しい闇の中に揺蕩いていたからなあ。
隣に感じた、自分と同じ位の小さな小さな存在が、とても愛おしく思っていた。
言葉は通じていないとわかってたけど、いつも沢山の物語を聞かせてたなあ。
今となっては、遠い昔の懐かしい記憶だけど。
おや、少し明るくなってきたか？目が覚めるのかな。
じゃあ、思い出に浸るのはこの位にしとくか。
目が覚めりゃ忘れてるだろうけど……ま、いいか。
・・・・・・
ピッ……ピッ……ピッ……
無機質な電子音をBGMにしながら、ウチはゆっくりと目を開けた。右目が暗くて見えないな…感触からして包帯が巻かれている様だ。
そんな視界一番に飛び込んできたのは真っ白い天井……ではなく、まさかの人物がいらっしゃった。
「(？！？！相澤先生ぇ？！え、いやいや、え？！！あれ、記者会見どったの？！スーツ着てるけど、あれ？！)」
顔を俯かせていて表情はわからないが…寝ている？のかな？
思わず体を起こしそうになるが、とてつもない怠惰感と節々の痛みによって断念。特に腹痛いっす……あの脳無、次会ったらフルボコ確定な。つか、ぶっ殺じゃ(怒)。
ウチがいる病室？の、感じは……うお、何か色んな機械がズラッとあって、何本もの管やら点滴が腕に刺さってる。面会人が見やすくする為なのか、医者が患者の容態をいち早く察知する為なのか(多分後者だな)、窓ガラスが四角い部屋一面に張られている。
と、まあ色々思いながら相澤先生が何故ここに居るのだろうかと、心の中を沢山のクエスチョンマークと疑問で埋め尽くしていたら、起きたのか、相澤先生がゆっくりと顔を上げると目が合った。
静止して三秒、相澤先生は勢いよく立ち上がる。その衝撃で、腰を掛けていたパイプイスが吹っ飛んだ。
「あっ、…」
「A！俺が分かるか？！目は見えるか！」
「ぁ、いじゃわせんせ……め、みえます…」
一瞬噛んだので恥ずいんだが。
その直後に数名の看護師と医者が慌てた様子で入って来て色々と何かをし始めた。治療かな、病院だし。
その間、相澤先生は病室の外へと出ていた。
ん？さっき名前で呼んでなかった？
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舞(プロフ) - こんにちは、舞です。リクエストの中也ありがとうございます！！！次の展開が楽しみです！！！ (2019年3月18日 13時) (
レス) id: 1d5ea68446 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます！丁度林間合宿のエピソードを一つ書こうかと悩んでいたので書かせて頂きました！ありがとうございます！ (2019年3月7日 6時) (レス) id: 78e8369db0 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - こんにちは！私のリクエストを投稿して頂き感謝感激です！！！とても面白かったです。ありがとうございます。 (2019年3月6日 13時) (レス) id: 221ca7aa98 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます！やっと仮免までこれましたε-(´∀｀; )ギャングオルカと中也のバトル…！中也余裕で勝ちそう(笑)。更新頑張ります！ (2019年3月6日 0時) (レス) id: 6534db4fc0 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - どうも舞です。小説面白く読んでます。仮免試験に突入しましたね。ギャングオルカと戦うなら中原中也がいいです！更新頑張ってください。 (2019年3月5日 9時) (レス) id: 221ca7aa98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レキ | 作成日時：2019年2月10日 7時
