第92話・一夜明け… ページ1
更にその翌日、合宿所近くの病院へと運ばれた緑谷は、二日間の気絶と悶絶を繰り返し高熱にうなされた。
目は覚めたが、まだ現実を実感できずにいた。
「あー緑谷!!目ぇ覚めてんじゃん」オハー
その緑谷の病室のドアを開けたのは上鳴だ。
「テレビ見たか！？学校いまマスコミやべーぞ」
「春の時の比じゃねー」
「メロンあるぞ 皆で買ったんだ！」
上鳴のあとに続いて入ってきたのはA組メンバーが入って来る。峰田はメロンを頭の上へと掲げて元気づける様に声を掛ける。
「A組皆で来てくれたの？」
緑谷が尋ねると、その質問に飯田が答えた。
耳郎と葉隠は敵のガスによって未だに意識は戻ってなく、八百万も頭のケガが酷く入院している…。
そこまで言うと、飯田は口を噤んだ。まるで言うべきかどうか迷う様に、視線を逸らして俯く。
「…飯田くん、Aちゃんは？」
「…、ヴァルナくんは……大量出血の影響で未だに意識は戻らず、集中治療室で治療を受けている」
「！ そんな、…Aちゃんが…」
「B組の泡瀬から聞いたところ、八百万と共に人質にされた時に手足を折られたらしく、腹を脳無の攻撃で穴を空けられたというのに無理やり動いて助けたそうだ…」
障子が飯田の言葉を補足するように続けて告げた。
その四人を除いて
この中に、爆豪はいない。
緑谷は、悔しくて、情けなくて、苦しくて堪らなかった。
手の届く場所にいたのに、
「相澤先生の言う通りになった…体……動かなかった…」
あまりにも体がボロボロになり過ぎて、動けなかった。
涙をこぼすと、切島がこの場にいる全員が思いもしなかったことを言った。
「じゃあ今度は救けよう」
皆の顔は驚きの色に染まった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞(プロフ) - こんにちは、舞です。リクエストの中也ありがとうございます！！！次の展開が楽しみです！！！ (2019年3月18日 13時) (
レス) id: 1d5ea68446 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます！丁度林間合宿のエピソードを一つ書こうかと悩んでいたので書かせて頂きました！ありがとうございます！ (2019年3月7日 6時) (レス) id: 78e8369db0 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - こんにちは！私のリクエストを投稿して頂き感謝感激です！！！とても面白かったです。ありがとうございます。 (2019年3月6日 13時) (レス) id: 221ca7aa98 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます！やっと仮免までこれましたε-(´∀｀; )ギャングオルカと中也のバトル…！中也余裕で勝ちそう(笑)。更新頑張ります！ (2019年3月6日 0時) (レス) id: 6534db4fc0 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - どうも舞です。小説面白く読んでます。仮免試験に突入しましたね。ギャングオルカと戦うなら中原中也がいいです！更新頑張ってください。 (2019年3月5日 9時) (レス) id: 221ca7aa98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レキ | 作成日時：2019年2月10日 7時
