【ヒロアカ】ウチのヒーローアカデミア！第3章！

第90話・完全敗北 ページ49

　
　
　
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その後、敵(ヴィラン)が去った10分後に救急や消防が到着。加々知先生が通報しておいたのだ。

生徒42名の内、敵のガスによって意識不明の重体15名。

重・軽傷者12名。無傷で済んだのは14名。


そして、行方不明1名。


プロヒーローは6名の内1名が頭を強く打たれ重体、1名が大量の血痕を残し行方不明。

その一方、敵側は3名の現行犯逮捕。

ヒーローの捜索途中、大量の夥しい血痕と"何か"の残骸を発見するが、生徒のモノではないとの判断で保留とされた。


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昨夜の襲撃事件の翌日、真夏の炎天下だというのに、雄英高校の門前には多くの報道陣が早朝から詰め掛けている。

記者が大声で叫んだりしている中、現在非難の的となっている雄英教師陣は会議室へと集まっていた。

外の騒音とはうって変わり、室内の空気は重々しく、まるでこの部屋だけ別世界なのでは？と思ってしまう程だ。


「───そして、一番の重傷者"A・ヴァルナ"
搬送後に緊急手術を行い一命を取り留めたけど、両腕両足の複雑骨折に腹を背後から貫通されて複数の臓器へのダメージ、加えて大量出血の影響で現在意識不明のままとなっていて、今も集中治療室にて治療中だそうだ」

昨夜、その場にいなかった教師陣へと根津が伝える。

今までの"屈さぬ姿勢"はもう取れない…と、スナイプが後に続くように言葉を繋げた。

そこに、サングラスの奥にあるライトグリーンの目を鋭く光らせ、プレゼントマイクは業を煮やしてとうとうあることを口にした。

「信頼云々ってことでこの際言わせてもらうがよ…今回で決定的になったぜ。



いるだろ 内通者」

今回の合宿先は教師陣とプッシーキャッツしか知らなかった。

なのに、敵連合は現れた。まるで予め知っていたかの様に。

ケータイの位置情報なりを使えば生徒でも簡単に情報を伝える事が出来る。と、プレゼントマイクは語気を強めて話を進める。

だが、内通者探しは焦って行うべきではないと根津が宥める。

「今学校として行わなければならないのは生徒の安全の保証さ。内通者の件も踏まえ…かねてより考えていた事があるんだ」

言葉を続けようとしたが、突然鳴り響いた着信音によって遮られた。

着信音はオールマイトの携帯電話からだ。


『でーんーわーがーーー来た！』

「(着信音ダサ……(汗))」


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