第5話 ウチの"日常"�� ページ5
「えーと、"夏油傑"？だっけ…何？アイツらと一緒に笑う為にわざわざ来たの？ご苦労なこった」
つい嫌味な言い方をしてしまうけど、夏油はそんな物言いを気にする素振りはなく、慌てて顔の前で手を振った。
「ううん！ちがうよ！コレをとどけにきたんだ」
そう言って夏油がポッケから取り出したのは赤い蝶の刺繍が施されている白いハンカチ。慌てて自分のポッケを探ってみるけど、そこには何も入っていなかった。
「昊ちゃんのだいじなハンカチでしょ？」
「……ありがとう」
夏油はわざわざこのハンカチを届ける為に追いかけて来たのか…。
「シャーッ！」
「フーッ フーッ！」
「こ、こらこら(汗)コイツは良い奴だから…そんな警戒せんでも…」
「いいんだ なれてるから。わたしはネコとかイヌにはけいかいされちゃうんだ」
ちょっぴり悲しそうな顔をすると、夏油はブチとチャコから距離をとる。
ウチは二匹に｢また来るからね｣と、声をかけて夏油の隣へと行く。あまり帰りが遅くなるとお母さんの不定期のヒス症状を刺激するかもしれない。
あれ？コレSAN値チェック入る？
「もうかえるの？」
「ハンカチありがとう。でも、ウチとはあんま関わらん方がいーぞ 頭おかしい奴だと思われたくないだろ」
そう言って帰ろうとすると、パシッと腕を掴まれた。
「ハア……何？用はもうないでしょ」
「わたしもおなじだよ」
？同じってなんの事だよ。主語がねーよ主語が。
ウチが口を開きかけると、夏油は掌から赤ん坊とオッサンを混ぜた見た目をしたキモカワのモノを出して見せた。
「…は？」
「わたしも昊ちゃんと同じモノが"みえる"」
──────思い出した。
ずっと頭の奥で空いていたパズルのピースがカチリと当てはまり、改めて目の前の夏油とキモカワのソレを見る。
「すっごくまずいけど、なんかコイツらをまるくしてたべると こうやってだしたりできるんだ」
日本に四人しかいないと言われている、"特級"の名を持つ呪術師。
「昊ちゃんもたべたりするの？」
───特級"呪詛師"、呪霊操術の術式を持つ者…"
最強の、片割れ。
「…ううん、ウチは食べたりは出来ないよ？」
彼は驚く程に、小さい時から善人だった。
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レキ(プロフ) - ボブさん» コメントありがとうございます！ヒモさんカッケェんスよ…｢よかったな｣でハート撃ち抜かれました(笑)。応援ありがとうございます！！！ (2020年12月6日 6時) (
レス) id: 318f2659c8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - すごいおもろいですね！！ヒモさん推しなんでたくさん？出てきて嬉しいですね！！あざす！！応援してます！！更新頑張って下さい！！ (2020年12月6日 1時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 氷華さん» コメントありがとうございます！田舎の学校舐めたらイカンですわ…(汗)。田舎から都会ら辺に引っ越して驚いた…子供が体育館を埋め尽くしてる光景に(マジで驚いて引いた)。 (2020年12月2日 21時) (レス) id: d50c330afe (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 田舎の小学校の人の少なさはね…うん。舐めたらあかんで。ワイは三十人クラス（1クラスしかない）だったけどお姉ちゃんは１５？１７人クラスだったで。まあこのくらいの人数のほうが人見知りにはいいですけどね！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年12月1日 21時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 空色さん» コメントありがとうございます！頑張って続き書きますね！！！ (2020年11月27日 21時) (レス) id: 2b9c0cde38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レキ | 作成日時：2020年7月3日 6時
