カゲロウデイズ×鬼滅の刃【伊黒小芭内×甘露寺蜜璃】 ページ16
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─────ミーンミーンミーン…
蒸し暑いある日の正午過ぎ、"伊黒小芭内"は公園へと足を運び涼をとっている。
つい先程、友であり家族である蛇の"鏑丸"を動物病院へと連れて行った帰りである。
連日の猛暑で体調を崩してしまったのだ。
この炎天下は子供に堪えるのか、公園には人っ子一人いない。
丁度木の影となっているブランコに腰を掛け、目を細めて空を眺めた。憎らしいくらいよく晴れている夏空だ。
「……あ!伊黒さーん!」
「!甘露寺…!」
体力回復の為に立ち寄った公園に、"甘露寺蜜璃"が何やら袋を抱えて駆け寄って来た。
突然現れた想い人の姿に心臓が大きく波打ち、声が上擦る。伊黒は暑さに辟易としていたが、甘露寺と少し言葉を交わしただけで胸の内は一気に幸福で満たされる。
空いていた隣のブランコに腰を掛け、甘露寺は嬉しそうに昨日の出来事や今日あった事などを話し始める。
伊黒は相槌を打ち、甘露寺の私服姿を目に焼き付けている。
「俺は夏が嫌いだな…」
「そうなの?私は好きよ!だって夏にはお祭りや海に行けるもの!」
何処からかやって来た黒猫を撫でながら甘露寺はそう言う。
すると、突然黒猫は甘露寺の膝から下りて走り出す。
釣られるように甘露寺も後を追い、公園の出入口へと走り出す。伊黒も甘露寺が向かったので同じく後を追う。
公園の出入口前にある横断歩道に差し掛かる。
信号の色は、"赤"だ。
伊黒は全身の血の気が一気に引いていくのがわかった。
「待て!甘露寺ッ…!!」
バッと目の前を横切るトラックが、君の姿をかき消した。
血飛沫の色と、君の鮮やかな頭髪が混ざり合って蒸せ返る。
目の前には、つい先刻まで話していた君の姿が、赤に塗れて動かない。
「嘘だ…何故、甘露寺が…」
ふと、視線のその先の、陽炎が揺らめく。
「───嘘じゃないぞ?」
ニタリ、と陽炎は嗤い、その直後、世界が眩んだ。
その陽炎の姿は、俺と瓜二つだった。
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レキ(プロフ) - 星猫さん» はい!更新頑張ります^^ (2020年6月21日 5時) (レス) id: 8869ffb1dd (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません;;頑張って下さいね。 (2020年6月19日 23時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 星猫さん» すみません、合作はやらない事にしているんです。申し訳ありませんm(_ _)m (2020年6月19日 21時) (レス) id: 9a970a49f7 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 私が教えますね。私が更新して、貴方が更新しますよ。よろしいですか? (2020年6月19日 8時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 餅桜さん» コメントありがとうございます!話がこれ以上思いつかなくて短いですが(汗)、ネタが降ってきたらちょいちょい更新していきます! (2020年6月18日 22時) (レス) id: 9ee455f7a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レキ | 作成日時:2019年10月25日 12時