とある少女の呪術奇譚【呪術廻戦】

第四十九話−京都姉妹校交流会・其ノ陸− ページ49

　
　
　
「ЮЫЩθ」


その時、頭に不思議な声が流れてきた。


《やめなさい 愚かな児等よ》


「この声…何なん？」

もしかして、この特級呪霊が発してる言語(？)の、意味が直接頭に響いてる？

「ЕНИМЗ ξδθεΜβ」
《私はただ この星を守りたいだけだ》

「え…どゆ意味で…」

「呪いの戯言だ 耳を貸すな」

「普通の呪いって 話せますっけ？」

今まで遭遇した呪いとは、明らかに違う。

明らかに彼には"知性"が備わっている。独自の言語を操って話せるレベルの…高い能力。

《森も海も もう我慢ならぬと泣いています

これ以上人間との共存は不可能です

星に優しい人間がいることは彼らも知っています

しかし その慈愛がどれだけの足しになろうか》

…凄い悔しいけど、言ってる事は理解出来る。

動物達は進んで自然を破壊なんかしないし、ありのままに生きて死んでいくのは自然の摂理だと分かっている。

私達人間は自然を壊して自分たちの生活を確保して、地球温暖化として異常が表れても意に介さずの人も多い。

でも、自然を守ろうとする人達だっている。

心優しい人達が、いっぱいいる事を私は知ってる。

《彼らはただ"時間"を欲している

"時間"さえあれば 星はまた青く輝く



人間のいない "時間"》

彼の言葉に呼応するかの様に、背後に大量の木の根が生き物の様にうねり立つ。

《死して 賢者となりなさい》



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