検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:20,350 hit

6 ページ7

「ん?どうした?」



『えっと‥その‥』


手に汗が‥
スカートを握りしめる


横にいる先輩の顔が見ることができない




頑張れ、私






深呼吸をする



そして、先輩の方をみる





『私、ずっと先輩のことが好きでした』




「え‥?そうなんか‥?」



黙って頷く


『高校生のときからずっと‥でも、あのときは告白できなくて‥先輩に嫌われてると思ってて』



先輩は黙っている



『それで、あの、実は私‥彼氏と結婚するんです‥あと3ヶ月後ぐらいに‥だからその、自分勝手‥ってわかっ「Aちゃん落ちつきんしゃい」




いつの間にか、必死になっていて
言葉もごちゃごちゃになっていた



私の視界はボヤけていた




何してんだろ。私
先輩、ドン引きしてるだろうな




『すみません‥』





沈黙が流れる
沈黙がたえられない



『あの、話聞いてくれてありがとうございました‥結婚する前に先輩に会えてよかったです。送ってくれてありが「勝手に終わらさんな」




いつの間にか頬を大きな手で包み込まれて
顔を強引に向かされた



先輩の綺麗な瞳が私を見つめている

 



「‥まさか、Aちゃんがこんな俺を好きでいたとわな‥ありがとう。凄く嬉しいぜよ」



微笑む先輩




心臓に悪い



「それと、幸せになりんしゃい‥」




ポンと頭を撫でられる






『‥先輩、はやく結婚してください』




「‥それは無理があるのぉ。相手がおらんと」




少し悲しそうに笑う先輩




「ほら、明日も仕事じゃろ?」



『‥はい、ありがとうございました‥元気でいてください』





車から降り、先輩の車が走り去るまで家に入れなかった




優しい人だった。
最後まで




自分の気持ちを一方的に言ったのに
嫌な顔、一つ見せなかった




もう、忘れよう



携帯を開き、お礼のメッセージを送る



そしてトークを削除









でも、ブロックすることが出来なかった






 




先輩との繋がりを少しでも残しておきたかった






私の意思は弱かった


『下心ありすぎ』

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちょす。(プロフ) - たかなしさん» コメントありがとうございます‥!面白いと言っていただけで本当に嬉しいです(;-;)また次回も頑張りますので宜しくお願い致します( ´∀`) (2018年12月14日 6時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
たかなし(プロフ) - この度は完結おめでとうございます!面白くて読む手が止まりませんでした。これからの執筆楽しみにしています。 (2018年12月13日 22時) (レス) id: 57413c3b15 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - かきょくん大好きさん» コメントありがとうございます!しっかり更新していきますのでカッコいい仁王くん見守っていてください!( ゚∀゚) (2018年12月9日 16時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
かきょくん大好き(プロフ) - 仁王くんがカッコイイ!更新頑張ってください!応援してます^^ (2018年12月9日 12時) (レス) id: e22d5a2052 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 凛樹さん» 凛樹さん…!こちらこそありがとうございます!スーツ姿の仁王くんに言われたくて…まだまだたっっくさん萌萌させますぞー!(は?)更新頑張ります! (2018年12月2日 22時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちょす。 | 作成日時:2018年12月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。