【仁王雅治】悪いことだってわかってる

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先輩と会わなくなって１ヶ月
あれから一切、連絡していない
　








私は彼と結婚した





結婚式も友人や会社の同僚や上司に祝われ
楽しかったし、改めて幸せだと感じた

　



これで、よかったのだ





時間がきっと解決してくれる




きっとマリッジブルーになっていたんだ





先輩は私のことをどう想っていたのかは
本当に気になるけど、都合のいいように解釈をすることにした








・



・



それから自然に時間がたつにつれて
先輩のことを思い出さなくなった






やっぱり
本当に愛しているのは
‘彼’だって






先輩との出来事を思い出したとしても
自分の武勇伝だと思っている





先輩も彼女つくって幸せにしているだろう
モテるし、カッコいいもんね






もう、先輩のことは片隅にも無かった





・









ただ、ただ忙しかった




結婚して約一年がたった
仕事もしながら家事とか慣れるまでが大変だった




そんなときに彼が‘また’海外出張になった








『‥またあの時みたい』






私は携帯の画面を穴が空くほど見つめた








『‥先輩、なに考えてんだろ』







頬が緩んだ









ーーーー







「どうじゃ？仕事は」




『上司が嫌でストレスたまってます』




「ほー癒してやろうか？」




『‥そうして貰えたら嬉しいです』



「‥フッ、悪いやつじゃの」






先輩は私に顔を近づけた









　私と先輩は







‘友達’






だから





一線は越えていないから







問題ないの

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