【WT】Enchante (ページ2)

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【kn&shk】土に還るページ2

少しグ,口表現あり
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「ねぇ、シャークんは帰ったら何したい？」

「俺？俺か…やっぱデートとか…」

ザクリ、ザクリと黒檀色の土が掘り返されていく音と囀る虫の声以外は何も聞こえないほど静かな森の中で彼等の存在は異質だった。

これをやり遂げれば後は何も心配いらない、そう思うとスコップを握る手に力が入る。
暫くは互いに無言で地面を掘り続けていたけれど、
おかしな静寂に耐えきれなくなった今はこうしてこの状態には不釣り合いな会話を交わしていた。

車のトランクから取り出したブルーシートの塊を乱暴に地面に置く。
掘った穴に入れやすいように切り離した腕からは高級そうな腕時計が鈍い光を放っていた。

「こんなやつがAと付き合ってたとか笑えるよな。」

「そうだね。」

掘り返された土を丁寧に戻していく。
気づけば空が白み始めていて、
沈んでいた心も少しずつ明るくなりはじめた。

「さて、邪魔者も居なくなったし帰りますか。」

「俺は取り敢えず寝てぇんだけど。」

Aちゃん。気づいてくれますか。
君を傷つける人は居なくなったよ。

結構頑張ったんじゃない？

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元彼を埋めるknさんとshkさんが書きたくて書きました。
後悔はしていません。