シンデレラガール〈完〉〜平野紫耀ver〜

02 紫耀side ページ2

帰っていく5人の後ろ姿を
ずっと眺めているA



皆が見えなくなった瞬間
俺はAの腕をとり
こっちに引き寄せた




A 「わっ、ビックリした！」



「これからは俺だけ見てろって」



自分で言っておいて
ものすごく恥ずかしくなる


彼女なんて作ったことなかった俺は

独占欲が強いことを今、初めて知った





「A･･」



目の前のAを
そっと抱きしめた




A 「ちょっ、恥ずかしいっ」




「別にいいだろ。

俺の･･彼女なんだから」




そう言って
抱きしめる手の力を少し強めた




俺の腰に回されたAの手も
同じように強くなるから
なんとも言えない嬉しさがこみ上げる




本当にAは俺を選んでくれたんだって


今確信した







お互いの体を離して
自然と絡まり合う視線




ゆっくりと



顔を近づける





その距離



10センチ

･

･

5センチ

･

･

3センチ




目を瞑り
Aの唇へと
向かった時






グゥ〜〜





「えっ？」




目をあけると
Aが恥ずかしそうにお腹をおさえていた




A 「ご、ごめん！

しょーがない、何も食べてないんだもん」




「知るか！せっかくのキスチャンスを！！」




Aの腹の虫のせいで
ムードぶち壊し。笑



ったく


俺の初キスが･･･







「ほら、着替えてからなんか食いにいくぞ！」




A 「うん！」





食い意地はってる俺の彼女





やっぱりどこまでも可愛いわ

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