【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…5話 ページ6

貴)はむ…ん、これ美味しい！







私は頬に手を当て








目を輝かせ団子を見る









？)喜んでくれて良かったでィ
2時間並んだ甲斐があったや


貴)え、そんなに並んだの？


？)最近オープンした老舗の団子屋でねィ


貴)流石、老舗ね。
買ってきてくれてありがとうね


？)いや、姐さんにはいつもお世話になってるからねィ。感謝の印でさぁ









と、嬉しそうに笑う爽やかで





甘いマスクの青年







一応 真選組 1番隊隊長の沖田総悟







彼は私を《姐さん》と呼び


私は彼を《総悟》と呼ぶ程の仲で








親しく仲である








貴)今週はアレどうだった？


沖)あの野郎、中々へばらなくて大変でぃ


貴)あら、そうなの？







アレ…







それは沖田総悟が行っている計画の一つ





《土方暗殺計画》

の事である








沖)あいつァ豚以下でさぁ


貴)また何か気に食わなかったの？


沖)それは日常茶飯事でぃ








口ではこんな事を言ってるけど







これは総悟なりの



愛情表現でもある








近い相手程遠く感じ


上手く伝えられないのね








総悟は



土方暗殺計画




と書いたあるノートと睨めっこをする








そんな総悟に私は言う





ノートを指差して







貴)ここ、バズーカをもっと有効活用したらどうかしら？


沖)おぉ


貴)ここでドーンと、あのムカつくV字前髪狙ってさぁ


沖)こりゃすげー事になりそうでぃ
流石姐さん、発想が違いまさぁ


貴)ふふ、それは褒め言葉として受け取っていいのかしら？


沖)いいでさぁ







つくづく私は総悟に甘いのかも




いや…









総悟だけじゃなくて






私の周りにいる人に








私は再び団子を口に運ぶ




甘く不思議な味が口の中に広がる









沖)早くこの作戦を試したいでさぁ


貴)程々にね
あんまり近藤さんに迷惑かけない事


沖)へーい








総悟は



週に一回のペースで









私に会いに来てくれる









話していてとても楽しい






総悟が







仲間を大好きなんだな、って


凄い伝わる









仲間…か









そう言えば








あの人はどうしてるのかしら








かつての仲間でとあり








そして…









沖)？…姐さんどうしやした？


貴)っ、…ううん。少し考え事よ






そう








ただの〈考え事〉

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