【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…29話 ページ30

11月…





肌寒い








そんな私の左薬指には


シルバーの指輪が









貴)ふふ…もう1年か







晋助と再び巡り会い






愛してもらったあの日から








…今日で丸1年









貴)…色々あったわね







あの日以来




体調が良くなって…







余命を過ぎても生きていられた









相変わらず、病院生活だけど





晋助とは







鬼兵隊で忙しいし



指名手配犯だから







一緒には暮らせていない









でも…定期的にお見舞いに来てくれる




それだけでも









心強い






そして…幸せ








越前先生も銀時達も


私達の事は口外しないでいてくれるし







応援もしてくれている







今日まで本当に色々あったな







皆と出会って






バラバラになって






再び巡り会って







愛されて







貴)楽しかった…






外を眺める




生憎、外は曇り空





少しウトウトして来た






貴)…ふぁ






眠いな






明日もあるし…今日は


ここでやめて





寝ちゃおっか





明日は晋助が来るし


晋助の目に綺麗に映って欲しいから…






私は瞼を閉じた







ドンッ…





その時私は




本が落ちた事に気付かなかった





….……….……………



ピッピッピッピッ…






機械音が１つの部屋に響き渡る







越)はっはっ…





真剣な眼差しで




心肺蘇生をする越前





そして





涙ぐんだ瞳で立っている




神楽と新八、お妙




…そして銀時






越)くっ…はっはっ…
頑張ってくれよ…Aちゃん！！！







越前に心肺蘇生されている





A






すると越前は手を止める




越)…もう手の施し様がありません




全員が目を伏せた




現在、辛うじて


浅い息をしている








楽)嫌アル…Aが死ぬ何て…






神楽がそう言った






すると…







？)Aっ？！！






勢いよく部屋に入ってきた




銀)…高杉





高杉晋助







Aの姿を見つけると



駆け寄り手を握った







高)嘘だろ…
起きてくれよ






Aの手が少し動いた





高)A？！





そして薄っすら瞼を開ける





貴)…な…に、泣、いて………るの、よ


高)ククッ…泣いてなんか…ねェよ






高杉は微笑む






貴)…そ、う…よね


高)…あァ
愛してる…A


貴)私…も
後は…よろ、しくね…


高)…任せろ






Aは微笑み



瞼を閉じた





ピー…

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