【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…28話 ページ29

高)大丈夫か


貴)…うん








私は晋助と目を合わせずに


応える








もうすぐ…幸せな夢から覚めてしまうから






辛いから









偽りの愛かもしれないけど








晋助に愛された









幸せだった









高)…


貴)…晋助？









晋助に後ろから


抱き締められた









貴)どうしたの？


高)…愛してる









いきなり言われた









不意に涙が出る









貴)な、んで…そんな事言うの？
思ってもない事言わないでよ…っ








晋助に言う







全て腹の中をさらけ出す








止まらない









貴)っ今日だって…会える何て思ってなかったしっ…もう会える何て思ってなかったわ！！
愛してくれたその時間は…この上ない程幸せだった。偽りだったとしても…でも、もう会えないじゃ…んっ…








話の途中









いきなり口を塞がれた








苦しくなって




晋助の袖を引っ張ると








晋助が離れた







晋助は私を見て口を開く








高)俺ァいつ…偽りだなんて言った







晋助の言葉に


顔をあげる








高)俺ァおめェに本気だ
今も昔も…


貴)嘘…


高)本気じゃなかったら会いに何て来ねェよ


貴)じゃあ…何であの時








攘夷戦争の時…









高)あれは…悪かったと思ってる
言葉が足りなすぎた。…お前を安易な気持ちであの場所に置いておきたくなかったんだ








今までの誤解が




全て明かされる









そっか…



晋助は私の事思って









じゃあ…これは



夢じゃなくて








本物なんだ…





晋助は私を見て笑う





高)ククッ…オメェも随分泣き虫になったなァ
今日で何回泣いてんだ


貴)っうるさい…







だって出てくるんだから

しょうがないでしょ






高)これ言ったら…また泣いちまうかもなァ




そう言って






懐から何かを取り出す









貴)…これ


高)俺と結婚しよう





もちろん


涙は止まらない





でも…









貴)…ごめんなさいっ…






私、もう長くない



晋助を幸せにできない





高)余命があるからか？


貴)っ…うん


高)んな事は気にするな






唐突な言葉







高)俺がオメェの残りの時間
幸せにしてやらァ…Aは何も考えず俺につい来ればいい


貴)晋助…こんな余命持ちの女と一緒になっても良いコトないよ


高)俺ァオメェがいれば幸せなんだよ





今日は人生の半分以上の涙を


流した

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