【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…25話 ページ26

私と晋助が恋仲にあった









攘夷戦争真っ只中






危険な場所


環境であろうと








私達は愛し合っていた





…が、そこは戦場








いつ何があってもおかしくはない



ただそれが









起きてしまっただけ






今まで


私と晋助が







恋仲でいれたのは



ただ…









『運が良かった』



それだけ






それは突然


起きた









その日、私は









先生の死




晋助の瞳を失う瞬間








この目で見た









貴)…晋助


高)…








壁に1人背を預ける








晋助に声をかけた









その顔には





血の滲む包帯









何かを睨む




右目









貴)…ごめんね


高)…









謝る私を


抱き寄せる晋助の腕









今思えば









それが









私の感じた



晋助の最期の温もり









…翌朝









貴)…







私は1人






戦場に足を運んだ








ただそれは…



戦う目的を失った為の腹癒せ









ただ




悲しかった









ただそれだけの理由で





刀を振るっていた








血に濡れ







肉を斬る









嫌いでたまらなかったそれが






快感でたまらなかった









その瞬間









だが









貴)…っ








私は



手をとめた









何で戦っているの




腹癒せ…？







何それ






馬鹿みたいな疑問


何を今更…後になってそう思う








けど、あの時






死にたい、そう思った



純粋に思った








そして刀を捨て




斬られるのを承知で目を閉じた








？)A！！！！！！


貴)っなんで？！







愛しい人…晋助の声




一瞬にして




倒れる周りにいた天人







そして









バチんっ！！！！




貴)…








頬に感じた



鋭い痛み






高)おめェ！！何やってんだよ？！







私に向かって怒鳴る晋助






言葉の出ない私








すると晋助は







高)っチ…やっぱりんなトコで恋やら愛やらやってんのが駄目だったんだたな


貴)…ぇ





私を置いて

歩いていく晋助






高)…二度俺に関わるな





突き刺さる言葉








今でも鮮明に覚えている



………


貴)あの時…死のうとしたの
だからっ…






馬鹿だから


こんなだから





晋助と距離ができ



皆の仲も壊れた






全部私のせいだ




なのに…黙って私の背中を摩る小太郎




涙が頬を流れる

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