【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…24話 ページ25

貴)…






病室に1人






1秒1秒が惜しい



その1秒が







死へ近づいている





パタン…







私は本を閉じた

【Happiness of the life】





私はこの本に随分

依存している様だ






この内容何て

もうとっくに飽きたのに



私には送れない人生






憧れる




欲する








貴)…何でこんな事になっちゃったのかな




毎日



絶望だらけ






晋助に会えた…けど





会うんじゃなかった


いや、会うべきじゃなかったんだ







望まれない運命



残酷な定






叶う事のない恋







晋助にあった


一瞬だったけど…






名前…


あの頃の様に





『A』って呼んでくれた


私に触れた








嬉しかった


でも…もっと





もっと触れて欲しかった








1度会ってしまった


名前を呼んでくれた







こんなのじゃ足りない



足りないの…






もっと欲しくなってしまうの






？)何て言う顔をしているんだ




声のする方に目を向ける




そこには…







貴)久し振りね…小太郎


桂)そうだな





小太郎の姿があった



小太郎はそのまま椅子に腰掛ける







貴)今日はどうしたの？


桂)銀時から聞いたぞ
倒れたんだってな


貴)…本当に勘弁して欲しいわ
何でこんな弱くなっちゃったのかしらね


桂)…A


貴)この鬼妖の私がね






『鬼妖』




攘夷戦争時代


白夜叉以上の活躍と




天才的な剣術を見せた




唯一の女侍




鬼の様な鋭い技術に

妖気を漂わせる怪しいオーラ




今では行方不明とされ

裏で捜査もされている





その正体が






この暁 A







桂)…そんなに悪化して来たのか？


貴)外傷もないし…倒れたりする事も滅多にないわ。でも…体内はボロボロ。病に体の機能を食い尽くされている見たい







笑顔で話すA




でもその笑顔は


辛さと悲しみと後悔








桂)…っそうか


貴)そんな顔…しないでよ
私まで辛くなる


桂)…すまん


貴)謝らないでよ…
小太郎は…皆は何も悪くない
悪いのは全部私


桂)…そんな事はっ…







私の人生は



後悔だらけ






桂)…A
倒れた日、高杉に会ったらしいな


貴)…そんな事まで聞いたの？





全く…銀時は






桂)何か話したか？


貴)…話せる訳ないでしょ


桂)あの日から…お前が高杉と話すのを1度も見ていない


貴)…


桂)あの日…高杉と何があった


貴)流石に…もう誤魔化せないか




私は口を開いた

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