【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…23話 ページ24

高)神威…お前はAの何を知ってる






高杉は神威に問う




相変わらず神威は笑顔で言う








威)シンスケよりは知ってると思うヨ


高)何…？


威)ちょ、そんな怒らないでってば〜


高)今ここで…お前の知ってる事全て話しやがれ


威)もちろん
今日はそのつもりで来たんだからネ






神威は青く大きな瞳を



大きく開いた







威)俺、この間江戸に行ったんだヨ
それでAと買い物をしてきた


高)…







高杉はキセルを吹かしながら


耳を傾ける






威)まぁそれは置いておいて
Aは今入院してる


高)…あいつ、何処か怪我してんのか？


威)怪我だったらまだ良かったんだけどネ


高)…何？







高杉は次の瞬間






神威の言葉に呆気に取られた







威)Aはガンなんだヨ


高)は…？


威)だから入院してる


高)…いつ退院できんだ？


威)退院は出来ない


高)そりゃ…どう言う事だ







高杉は




細めた目で神威を見る








威)Aのガンはかなり進行していて発見した時には既に末期


高)…嘘だろ






高杉はとうとう




動揺を隠せなくなった







高)じゃあ…あの時倒れていたのは…


威)倒れたの？
まぁ、それは病状が悪化したからだネ









高杉は神威から


目を逸らす







威)Aの余命も残りわずか
いつもAは寂しそうにしてるヨ


高)…寂しそうだと？


威)シンスケが側にいないからだヨ






驚きを隠せない高杉







高)…何で俺がいねェと寂しいんだ


威)この間、見舞いにいったらAは寝てたんだヨ。写真でもとってやろうとしたけど


高)…


威)『晋助』って涙を流しながら言ってたヨ


高)んな訳…


威)少なくともAはシンスケを愛してる
…シンスケだってそうだろ？
もうAに辛い思いをさせないでヨ





神威は立ち上がる






威)Aはシンスケじゃないとダメなんだ
俺等見たいな代わりじゃ




神威は静かに部屋から出て行った






頭を抱える高杉





Aが死ぬ…？




嘘だろ






俺は…





お前まで失いたくねェぞ






この間、偶然苦しむお前を見た






綺麗になってた



髪が伸びてた





だけど…何も変わってなかった




俺を愛しそうに


涙ぐんだ目で見てた






俺だって…






今でもAを愛している




まだ間に合うか？






こんな時が流れちまったけど




あの時と同じ様に



愛し合えるか




俺は意を固めた

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