【銀魂】余命半年、最期の幸せ。

最期の…11話 ページ12

あれから1週間程経ったのか







あの日以来

薬のお掛けであんなに苦しむ事は一回もないけど





何かが前と変わった





決して元気ではない









そして







貴)この量はなんですか、先生


越)えー？何の事かな


貴)何とぼけてんですか







私から目をそらす越前先生






私の目の前の机には









貴)…私、こんな飲めませんよ。薬








10を超える種の薬






越)ガッツだ


貴)そーゆーのやめて下さい


越)スミマセン








こんなの毎食飲むの？





考えただけで






貴)…おえ








吐き気がする









越)まぁ、飲まないと早く死んじゃうから頑張って！！


貴)もっとオブラートに包みましょ？
仮にも先生だろ、このヤロー


越)Aちゃん、本性出てるよ


貴)あらいやだ









つい昔の性格に





昔は私もヤンチャしてたしねー







刀振るって








越)まぁ、俺は行くけど真面目にちゃんと飲めよ


貴)はいはい…







そんな真面目な顔で言われたら






凄い病人って









実感する


何か辛い








越前先生は病室を後にした








貴)ふぅ…





私はベットに寄りかかる







実は言うと






人と会話するのも少し辛かったりする





いつから







こんな体が弱くなったのやら





手を顔の上にかざしてみる







貴)…ちょっと、痩せたかな







自分の腕を見て呟く





何もしてない





至って前と変わらない食生活なのに







腕をが

全体が




痩せ…いや、こけた








貴)嫌ね、病気ってのは
心が辛いったらありゃしないわよ








こんな辛い思いするんだったら






あの時







潔く切腹でもしとけば良かったかしらね








貴)…はぁ、もう会えないのかな







病室の




見慣れてしまった天井を見て言う








数年前別れて以来





1度もあっていない









もちろん、よく噂は聞くの








だって有名人だもの








会いたいわ





でも








こんな醜い姿




見られたくない







貴)…幻滅するかしら







でも






あの人の事だから









貴)私の事何てもう
眼中にないわよね







自分で言って悲しくなる






最近、やたらとあの人の事ばかり思い出す




歳かしらね







今考えても


本当に不器用で優しかった








好きだった







いや







今でも忘れられないの






好きなの







今でも




［愛してる］

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