反社のお兄さんに拾われました【灰谷蘭】

＃０７ ページ7

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竜胆「てか、コイツいくつ？

ただのガキじゃねーの？」








弟の竜胆にでさえ引かれるレベルに女癖が悪い俺が

こんな高校生のガキを拾って看病なんかしちゃってンだから驚くのも無理はないわな。






目の前で無防備に眠る女を見ていると触りたくなる衝動が沸き起こる。








頬を覆い顔を隠している髪を避けて耳にかけてやると汗をかいていて

うなされているのか眉間に軽くシワが寄っていた。






辛そうなのに荒い呼吸に不謹慎にも欲が膨らんでいく。














『クソ可愛い』








竜胆「･･･兄ちゃんの勝手だけど、

病人襲うのはやめろよ」








『んー、分かってるよ』








竜胆「女起こして薬飲ませた方がいいよ。

･･･風呂入ってくる」








『オイ、起きれるかぁ？

とりあえず薬飲め』









部屋を出て行った竜胆に言われた通り薬を飲ませるために女を起こした。







「･･･クスリ･･･きらい」と、

朦朧とした意識の中で俺に応えるコイツ。






うわっ、何この子猫。





可愛すぎんだけど。









『嫌いじゃねぇよ。

なら口移しで飲ませてやろーか？』








「･･･自分で飲みます」








チッ、素直に流されればいいのに。





何とか薬を飲み込んだのを見届けて冷却シートを額に貼り、また眠らす。








･･･俺、いつからこんな世話焼きになった？


自分でも信じらんねー。











しばらくすると薬が効いてきたのか静かな寝息をたてている。



その眠る姿を見て安心して、俺も寝ることにした。







女が眠るベッドに自分の身体も滑り込ませる。




横に寝そべって肩肘を立てて頭を乗せ、もう片方の腕で隣に眠る女の髪を触る。






触りたくてしょうがねぇ。






そっと女の頭と腰に手を回し自分の方に引き寄せて抱き締めた。






早く治せよ、子猫。














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