反社のお兄さんに拾われました【灰谷蘭】

＃１５ ページ15

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〖 ＃ your side 〗









蘭ちゃんと竜胆にショッピングモールに連れてってもらって

歯ブラシや洋服、布団、諸々の生活用品を調達できた。







自分で買うって言ってるのに蘭ちゃんが横からお金を出してくるからほんとに困った。






ただ、布団のお会計だけはものすごく嫌そうだったけど･･･







「布団なんて買う必要ねぇだろ。

蘭ちゃんのベッドで一緒に寝ればいいんだよ」


の一点張り。






いやいや、かっこいいお兄さんと同じベッドで寝るなんて無理に決まってる。








買い物を終えて蘭ちゃんと竜胆のお家に帰ると私の学校の制服やら学校の物が届いてて。






昨日は意識が朦朧として気付かなかったけど

このお兄さんたちが住んでるのは六本木の最上階のマンション。





私の通ってる学校から結構距離があるって言ったら

「心配すんな〜、毎日部下に送迎させっから」て。






いや、お嬢様か。





その部下さんに絶対恨まれるよね、私。







反社こわっ･･･(２回目)









「寝室は俺と一緒」ていう意味の分からない条件付きで使っていない広い１部屋を私にくれて

この家にあるものは何でも好きに使っていいと言われた。





雨でダメになったスマホも新しいのを用意してくれたし。






昨日会ったばっかりの見ず知らずの私に

ここまでよくしてくれるあの反社の兄弟はなんなのかな？





昨日までの生活とは真逆なんだけど。





親切でこんなことしてくれる反社いる？








そう、バスタブに入りながら考える私。





明後日から新学期で高校２年生になる。

学校に行ったらまず今の彼氏と別れないと。




別に好きでも何でもない。

ただしつこく言い寄って来られるのが嫌でＯＫしただけ。



でも色々要求してきて面倒で。







これ以上面倒なことになる前に別れよう。







お風呂から出て髪の毛を乾かし

蘭ちゃんの寝室に敷いてある布団でゴロゴロ。














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