GOD DAMN ( 緑 )( 紫 )

☆３４ ページ34

引き止めてくれるんじゃないかって

ほんの少しだけ期待してた。


追いかけてきてくれるかもって、


後ろを振り返っても、Aはいなかった。



………… そんなもんか、あっけないな。



彼氏だからって、余裕かましてた。

濱田なんかただの一時の気の迷いだって、

お互い、遊びなんやって。


彼氏やから、俺だけのもんやって、

油断してたんだと思う。



神「 …… かっこ悪、」




答えを求めすぎてAを追い詰めてしまった。


自分勝手な愛し方しかできない俺は、

Aの彼氏の資格なんてない。



濱田にあって、俺にないものに

Aも惹かれたんやと思う。



大人の余裕と、信じる心。

俺もそれができるようになったら、

また … もう一度やり直すことができるんかな？



あのまま、Aと付き合っていたら

いつかAのことを どうにかしてしまいそうだった。



Aに嫌われて別れるなんて嫌や。



神「 もしもし？シゲ？珍しいな、」



なんでこのタイミングでシゲからの着信なんやろ？

くだらない世間話で数分、電話で話したあと、

流星からもラインがきていた。



なんでこんな時に限って、

こいつらは連絡してくるんやろ。



堪えてたものが、我慢出来なくて

帰り道、涙を流しながら携帯の画面をみつめて歩いた。

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