E v o k e ( 緑 )

☆３３ ページ33

♡「 男はやるだけやったらすぐ捨てるのか！ 」


「 ちょっと、あんた声大きい！ 」


♡「 調子いいことばっかり言いやがって！ 」



あ、酔ってる。悪酔いしてしまってる。←

同僚には申し訳ないけども言わせてくれ。

この誰もいない、深夜の商店街の中心で

わたしの溜まりに溜まった不満を言わせてくれ。



♡「 ちょんぎってやろうか！！！ 」


「 なにを！？ 」


♡「 んもおおおおおおおおお！！！ 」


「 もうやだ、私帰りたい。」



絶賛、情緒不安定なおかつ酔っ払いだから

ごめんね。めんどくさいでしょ、あは。


それでも見捨てずに

付き合ってくれる同僚。ありがとう、


♡「 こんの、ばかちびやろーーーーーー！！ 」



「 … うるさい、何叫んでるん。」


「 ご、ごめんなさい！すぐ黙らせます。」


「 … A、うるさい。」


♡「 へ？！」



なんで、私の名前知ってるの。

振り返って話しかけてきた男を見た、

酔っ払ってるからか、ボンヤリしてるけど

声と、雰囲気だけで誰かわかってしまった。




♡「 … か、みちゃん？ 」


神「 うっさいねん、また財布でもなくしたんか？ 」


前と同じように、気だるそうに

私のことをバカにしたような顔して笑った。

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