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そして、いつの間にか
好きになっちゃダメと蓋をしたのに
蓋をしきれなくなった。
北斗くんが好きだと自分に嘘が付けなくなった。
好きって言えばよかったのに
それで北斗くんがどう思うか分からないのに。
なんか伝えるのが怖くて伝えられなかった。
日課になっていた
おはようがなくなるのかもとか。
なんか悪い方に考えちゃって…
好きなのに好きと言えなくて
好きじゃないと嘘をついて
ただひたすら愛されて。
苦しくなった。
そしてこの前
『婦人科医ダメならもう病院継がない』
ってつい言ってしまって
もう大喧嘩(笑)
そりゃそう。
たくさんよくしてもらってきたから。
なんか全部うまくいかなくて
うまく噛み合わなくて。
北斗くんのお祖父ちゃんと
賭けをすることになりました。
いきなり話が飛んでごめんね。
この賭けに私が勝ったら
婦人科設立と
あの時のピアノを返してくれるって。
ピアノはずっと保管してあったみたい。
負けたら
今のまま黙って病院を継ぐこと。
賭けの内容は
北斗くんが私をこの世界中のどこからか見つけ出すこと。
北斗くんが見つけてくれたら私の勝ち
見つけられなかったらお祖父ちゃんの勝ち
ごめんね勝手に賭けに使って。
馬鹿げたことをしているのはわかってる。
見つけてくれたらちゃんと怒られるから。
もしこの手紙を読んで嫌になったら探さないでいいよ。
期限はこの1ヶ月。夏休暇の間。
どこまでも自分勝手で
何も相談しなくてごめんなさい。
人生を終える前に一度は行きたい
そんな場所にいます。
最後に。
手紙でごめんね。
北斗くんがすきです。
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糸山露子(プロフ) - この後どんな風になるの特別編か続編読みたい。 (5月15日 0時) (
レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年3月27日 16時
