許嫁を迎えに行きます【3】 (ページ16)

今日:10 hit、昨日:97 hit、合計:126,119 hit

96 ページ16

・

慎太郎「北斗ー！Aちゃんのチャームポイント」

北斗「えくぼ」

慎太郎「4文字平仮名」

北斗「みみたぶ」

慎太郎「Aちゃんが嫌いなとこ」

「唇」

慎太郎「5文字だよ」

「下唇」

樹「なにそれ。えろくない？」

「ぷっくりしてて可愛いのに嫌なんだって」

てか、誰だよその質問考えたの…

「てか、なんちゅー質問だよ」

1時間くらいしてやっと一周まわった。

俺が解けたのは100問中20問くらい。

なんか、いろんな系統の問題がありすぎて

頭の中がこんがらがる。

　

地道に少しずつ解いてわかってる文字を

ヒントにしていくしかない。

慎太郎「電話してヒント聞いちゃう？」

「むりだろ(笑)」

時間も遅いしみんな疲れてるし

今日は解散。

家でできる範囲するつもりだけど…

樹「あんま無理すんなよ」

「あんがと」

家に帰ったら母さんと父さんがリビングにいた。

「ただいま」

母「おかえり」

何も話さずそのまま自室に入る。

6枚の紙を机の上に並べて

頭を悩ませる

これ誰が作ったんだろ

全部Aが作ったとしたら

今回の家出(？)はいつから

考えられたことだったんだろって。

短期間でこんな高クオ作れるわけないし

なんか人間不信…

コンコン

「なにー」

ドアが開いて母が顔を出した

母「ご飯食べないの？」

「たべるよ」

母「ごめん」

母さんを見ると、机の上の紙に

目線が向いている。

見たこともない母の申し訳なさそうな

表情になんだか、こっちが申し訳なくなる。

「なにが？」

母「言ってなかったけどそれ知ってた」

母「Aちゃんたくさん悩んでた。」

「いつから？」

母「次の日、電話したら出てくれて」

母「ごめんね。黙ってて」

「何で言ってくれなかったの？」

母「そうすべきだと思ったから」

「これ解くいみあるかな？
　解かせる気ない気がして」

母「信じてると思うよ。おわったら見せて」

それだけ言ってドアがしまった。

・