許嫁を迎えに行きます (ページ6)

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あれから数ヶ月。

年が明けた。

　
仕事から帰ってきて

年越しそば食べて、

朝起きたのは11時

母は年始早々バタバタ片付けをしていた。

母「あんたもそろそろ着替えなさいよ」

もう毎年のように袖を通してる部屋着。

別に外に出る予定もなかったし…

「なんで？」

母「Aちゃんくるって言ったでしょ？」

「は？聞いてねぇー」

母「本当はあんたが行かなきゃなのに…」

「すみませんねー」

うるせーなーって思いながら

自室に入って着替えをしていると

インターフォンが鳴った。

両親の話し声と同時に

柔らかくてふわふわした声が聞こえる。

彼女が来たようだ。

なんだか下に降りたくない気分。

着替えてダラダラ15分が経過して

気がついたら30分経過していた。

そろそろ行かねーとなーって思い

さらに15分。

いこーかなーってドアを開けたら

玄関の方から声がした。

もう帰んの？

下に降りれば玄関から帰ってきた両親

母「なんで降りてこないの」

「降りてきたら帰るとこだった」

母「どんだけ着替えてるのよ」

「帰るの早いわ」

母「今から塾で、その前に挨拶って」

「新年早々、精が出ますね」

母「本人に絶対言わないでよ」

久しぶりにガチトーンで

母親に怒られた。

そんなこというタイミングなんて

ありませんけどね

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