・10 ページ11
・
1週間、毎日体のだるさが続いた。
なんとか教室へ行っていたけど、ついに今日起き上がれなくなってしまった。
熱もないし、なんで。
ふと虫刺されの事を思い出した。
まあ所詮虫刺されだったし、痒くも痛くもなかった。
『うそ…、』
何気ない気持ちで鏡で背中を見たら、なんか模様が出来上がっていた。
やっぱりあの時の呪霊の仕業だったりして、
なんて思ったけど確実に祓ったよな…?
今となってはもうわからない。
呪術師としての経験もまだまだ浅い。知らないことも沢山ある。
とりあえず重い体を引きずるようにして、パジャマのまま寮から教室へ行った。
「A!どうしたんだい!」
『ねえ助けて、』
途中で傑に会った。事情を説明すると医務室へ運んでくれた。
すぐに硝子も来てくれて、夜蛾先生も来て、診てくれたけど何も手がかりはなかった。
「私が未熟なばかりに…、治せないものなんて無いと思ってた…。」
『硝子やめてよ、』
硝子は口を噛み締めて泣いていた。唇から血が滲んでいた。
夜蛾先生は背中の模様を写真に撮り、上層部に聞きに行くと出て行った。
それから悟が入ってきた。
悟は異変に気付いていたのに教えなくてごめんと言った。
「…ごめん、もっと早く言うべきだった。」
『気にしてくれたんでしょ?大丈夫だから。』
私って馬鹿だ、足手まといだと、つくづく思う。
やっと仲良くなれた、たった3人の同級生をこんなに悲しませるなんてほんと馬鹿だ。
そのまま医務室のベッドで横になった。
・
109人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くまこ(プロフ) - 蒼さん» コメントありがとうございます😭✨そう言ってもらえてすごく嬉しいです! (2022年2月9日 3時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - とてもいい作品でした。夢主さんは綺麗な散りかたをしていて綺麗な作品だと思いました。(うまく伝わっていなかったらすみません) (2022年2月4日 22時) (レス) @page18 id: edd403d320 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月18日 0時