【キメツ学園】令和のクソデカ世間話。

八話 ページ10

「今日皆に集まってもらったのは他でもない……



────俺、という人物について、だ。」








「帰る」


「じゃあな」


「パンを焼かなきゃなんだ！すまない」


「俺兄ちゃんに呼ばれてるから」







「流石にそろそろ泣くが？」







いつから俺はこんな扱いになったのか。









「お前ってなんでそんなに頭悪いんだ？」




「いや、いもすけお前にだけは言われたくないよ、俺も。」







どういう感情の顔なんだ、それ。


顔面いいんだから無闇に顔出すなよ







「いいんだ……どうせ俺はトミーより嫌われてんだ……俺の味方はもうこのコッペパンのみ……」



愛しのコッペパン……いやまじで、愛してるぞ。









「……あのな、勘違いしてるようだから言うけど俺たち別にお前のこと嫌いじゃねえよ、好きだから毎日一緒にいんだろ？」



「ほんと玄弥の言う通りだから！！ちょっとネガティブなのやめろよな面白くない」






げっ、玄弥ぁ…俺も好きだよｯｯシュークリームの次に






あと俺今面白さ求めてねえのよ、ワレツマクン。






「いや撤回だわ。名前覚えないところだけはマッジで嫌い。生まれる時知能指数全部置いてきただろ、お前」



「フッ……それもまた一興だよ、タコイツクン。」









「誰かこいつコンクリ漬けにすんの手伝って」



「冗談じゃないか善逸くん嘘だろコンクリが既に膝まで」








鬼がいなくなれば平和になるって言った人どこのどいつ？









─ちょこっとおまけ。







「Aはなんで玄弥だけは名前をちゃんと呼ぶんだ？」





「玄弥はさねみんの弟で俺と同じクラスだろう？さねみんにはお世話になってるし俺の中ではなかなか特別な存在なのさ。」









「(玄弥、ずるい……)」



「(俺たちだってAのお世話してるじゃん)」



「A！！俺は親分だぞトクベツだろ？！」








「(……)」




満更でもない様子の玄弥君。

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