モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー

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買い物も終わり､雑談しながら帰路につく
あたし達は中学は学区的な理由で違う所だったが､結構近くに住んでいることを入ってすぐに知り､仲良くなった当時はよくお互いの家に遊びに行ったりした
工藤の家には行ったことは無いが､蘭いわくとても大きいらしい
本の量がとてつもなく多いらしく､ミステリーやサスペンスの類はほぼ揃っているそうなので今度借りに行こうかなと思った


『明日だねぇ〜､蘭』

「Aそれ言うの5回目だから」

『それしか話題がないのよ』


他にもあるでしょ？と2人に言われるが､これ以上の大きい話題はない
よってこれしか話すことはない


「あ､そういえば週明けの小テストの範囲どこだっけ」

「しょうがないわねぇ､後で送っとくわ」

「ありがとう園子！」


え､待って
ついに2人だけのワールドになった
分かる､分かるよ
奇数になると必ず1人余るんだよね
Aちゃん寂しいよ


「そういえばどこかのクラスの担任入院したのよね？」

『え､待ってなにそれ初耳』

「そうなの？どうしたんだろ…」

「なんか､事故にあったらしいよ｡轢き逃げだって」


酷い話…とあたしと蘭は顔をしかめる
運転手ともう1人乗っていたらしく､覚えてる限りだと2人とも黒づくめだったらしい
車もポルシェの黒色だったとか
誰から聞いたの？と聞くと誰かが病院で警察と担任の話を聞いたらしい

お見舞い行ってあげたんだ……
その子偉いな､めっちゃ優しいやん……


『てかそれ広めていいの？』

「皆話を聞かなかったらしいわよ｡だって全部黒色とかどんだけって話よ｡それに夜だったらしいしホントかどうか定かじゃないから」


それにしても全部黒は逆に何かに呪われそう､とケラケラ笑って園子は言ったが､あたしは何故か悪い予感がした


『ま､当たるわけないか』

「何に？」

『………轢き逃げ？』

「ちょっと！縁起でもないこと言わないでよ！」

『ごめんごめん』


本当に当たらないといいけど
それよりかあたしの勘が当たった試しがないから大丈夫だよね！うん！

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