# 8 人 目 の ほ わ い と ガ ー ル ２

可 愛 い あ の 子 ページ46

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「 玉森さん これ 良かったら … 手作り なんですけど …… 」

玉「 わっ 、ありがとう 。 頂戴します … 」







1年 に1度 、 大切な 人 に 気持ちを 伝える日

今年も 大好きな 皆 に 感謝 の 気持ちを込めて 作った 大量の クッキー 。




割れないように 大事 に 抱えて 楽屋に向かう 途中

裕太くんは 、 最近良く共演する 女優さん から

小さな紙袋 を受け取ってた



…… きっと 、 あの子は 裕太くんが 好きなんだ 。







無言 で 横を 通るのも 気を悪くしちゃうだろうから 、 挨拶 を して 楽屋に 入る けど

…… 今どんな空気が 二人の間で 生まれているのか 気になって 仕方ない





二「 お前 何してんの 、

ドアの前に 立たれると 邪魔なんだけど、 笑 」

『 あっ、ごめん。 これ にかちゃん にも あげる 、 義理だけど … 』



二「 義理とか 言わなくて いいよ ！ 寂しくなるだろ ！笑 」




ぞろぞろと 楽屋に集まる みんなに クッキー を 渡して 、 いつも通り 千ちゃん達と 騒いでたら

私の 大好きで仕方ない人が 、

大事そうに さっきの 紙袋を 手にして 帰ってきた




『 … おはよう、 これ さっきの 女優さん から ？ 』

玉「 うん 、 … っうわ 、 めちゃ 美味そう ー ！ 」



私の横に座るなり 、

たくさんの味 に 分けられた 、 売り物みたいに 綺麗な チョコ を 嬉しそうに 眺めてる


…… 甘いの 苦手な くせに





『 … 良かったね ？

流石 裕太くんは モテ度 が 違うね 〜 、 見習えよ たかし ！ 』



平常心 、平常心 。

こんな事 、例年と 何も 変わらない




玉「 でさ 、 なんて 言って お返し あげたら 良いと思う ？ 」

北「 自分の 気持ち 伝えろよ 、 んっ もう！ 俺に聞くな ！ 」





でも いつもと違う事が １つだけ 、

裕太くん も きっと あの子に 想いを 寄せてる 。






" … A 作ってくれたの ？ 美味そう 〜 ！ 食べて良い ？ "

去年 の バレンタイン は 、そう 言って 宝石を見てるみたいに 目を輝かせてくれた

今年は 、 そんな 言葉 期待 しちゃ だめだ






…… どうか 神様 、 上手くなんて 行かないで 。



そんな事 願う私に、裕太くんを思う 権利なんてない

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