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今にも天に召されそうな気持ちでいると、急にはじめくんに勢いよく抱き寄せられた。
もう、これ以上は、やめてほしい。死にそう。
オレは必死に意識を保とうと、おずおずと彼の背中に腕を回す。

「ようへいくん、ガチで可愛い…」
「は、はははじめくん…。本当にこんな、オレ、どうしたら…」
「もう拒否権はありませんよ、俺のものになって下さい」
「ええええ、でも、オレなんかで良いんですか?」



「男に二言は無ぇぇ!」





いつもの調子で声を荒げて叫ぶものだから、少し肩の力が抜けて笑ってしまった。
本当に、この人は…。



元々大好きだった。

一緒に働けるなんて正に夢のようで、合格電話の後、何度も何度も頬をつねった。

実際に一緒に働かせてもらって、想像通りの人で更に好きになった。

ただ、それはあくまで人として、尊敬の意の好きだと思っていた。




それなのに、こんな些細なことで、自分の気持ちに気付かされるなんて。

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作者名:みち | 作成日時:2019年9月26日 7時

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