頼りになるのは ページ28
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逃げ回ること数分。
まだ追い掛けられているが、かなりの差を付けた。
このまま行けば、あいつに匿ってもらえるだろう。
上へ上がって廊下を走る。
曲がり角を曲がってすぐの扉が目に入った。
あれだ。
私は最後の気力を振り絞って走り、扉へすがりつく。
魔法で扉の鍵を開け、中へ滑り込んだ。
金髪の後ろ姿を目が捉えて、その名を呼ぶ。
「っ、こーすけっ!!」
こーすけ。彼も私の仲間だ。ヒラからはこの城の警備や監視を任せていると聞いた。
この部屋で監視カメラの映像、そして城中に張り巡らされた罠を発動させる。
ks「お、Aだ。キヨ達が来てんだろ？そこのクローゼットに隠れておけ」
流石カメラを見ていた男。
私の今の状況を説明しなくてもわかっている。
こーすけに言われたとおり、クローゼットに入って気配を消す。
すると、この部屋に誰かが入ってきた。
キヨとゾムだ。
ky「こーすけ、A知らね？」
zm「曲がり角曲がったら見失ってん。何処行ったかわかるか？」
ゾム、貴様は私の敵だ。
何故こーすけにそんなフレンドリーなの？
ks「あぁ、今、カメラを見てたけどな？Aはヒラの部屋に行ったぞ。国王に助けを求めに行くらしい。キヨは良いが…緑パーカーのお前が行けば、いろいろと問題が起こるぞ」
ナイスかよ、こーすけ。
zm「そかぁ…じゃ、帰ってグルッペンに報告するわ。楽しかったで、キヨ」
ky「おう。俺も楽しかった。じゃあな、ゾム」
ks「(変な友情が芽生えている…)」
変な友情が芽生えている…。(こーすけと同じ感想)
あ、ゾムの気配が消えた。
ky「…A、もう出てきてもいいぞ」
ks「えっ？」
…やっぱ、バレてたか。
私は素直にクローゼットから出る。
「…はぁ…遊んでねぇでゾムを追い出せよ…」
疲れたんだぞ、私は。
寝る前だったのに運動させやがって!!
ks「…あぁ、そうか」
やっと納得した、というように声を出すこーすけ。
ks「キヨって独占欲強いもんな。大好きなAをゾムと分け合うわけない」
ky「せーかい」
…え、そうなの？？
キヨは城の構図、知ってるだろ？
私がこの階に来た時点でヒラの部屋じゃなく、こーすけの部屋に行くんだってわかるはず。
だってヒラの部屋、最上階だもん。
わざわざこの階を経由して行く必要ない。
ゾム一人を追い出すために演技をしていたのかと思った。
ky「まぁ、Aの考えも当たりだな」
「」
心を読まれた。
ky「いや、声に出てた」
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名月 - 亜業ｻﾝさん» 同じ青森出身、というだけでめちゃくちゃ嬉しいです！！更新、頑張りますね！！！ (2019年8月4日 17時) (
レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
亜業ｻﾝ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!貴方の作品はとても面白いので次の更新が待ち遠しいです!同じ青森出身なので頑張ってください! (2019年8月4日 14時) (レス) id: a37714ed05 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ここさん» ありがとうございます！！番外の方も期待していてください！！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最高すぎ、更新楽しみやわ。 待っとるでww (2019年7月24日 1時) (レス) id: fb4821fb61 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - (名前)ワンザさん» 嬉しいです…！！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
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