しつこいぜ ページ18
・
「…死ぬかと思った…」
その場に座り込み、キヨを睨む。
ky「生きてるからいいじゃねぇか」
ケロッとしているキヨは、この上なく腹が立つ。
「そういう問題じゃない…」
物凄く疲れた。
一日中走ったからな。途中でキヨが抱えてくれたけど。
「…あれ？他の皆はいないのか？」
今更だが、あと3人の仲間がいた筈…
ky「あぁ、あいつらは基地にいるぞ」
キヨはそう言って私に水の入ったひょうたんをくれた。
水美味しい。
ky「俺はAが心配で一人で来たんだが…まさか自分から俺の所に来るとはねぇ」
「別に、お前がいるって知っていて来たんじゃねぇよ…」
ky「そんなことはどうでもいい。…Aを追い掛けていたあいつらは一体何なんだ？」
良くねぇよ、と心の中で悪態を吐きつつ、私はキヨにグルッペン達のことを教えた。
職業だったり、私を追い掛けていた理由だったり。
良い迷惑だ。
一通り話し終えると、キヨは既に暗くなった外を見た。
「……なぁ」
ky「……あぁ」
私もキヨの傍へ移動し、外を見る。
「「何か、いるな」」
二人同時に呟いた。
瞬間、キラリと光る物がキヨ目掛けて飛んできた。
「っ…!!」
ギリギリで私はそれを弾く。
カラン、と音を立てて地面に落ちたのはナイフ。
これ…見覚えが…
そう思ったが次のナイフらしき物が飛んできたことによって、思考が遮られる。
今度はキヨが弾いてくれた。
ky「っぶねぇ!!」
「ナイス、キヨ」
ジッとナイフが飛んできた場所を睨む。
さっきはすぐに答えが出なかったが…今はもう、出ている。
あのナイフは、ゾムのだ。
城で戦ってた時に何度も見た。
間違いない。
確かに、そこにはゾムの気配がある。
いや、他にも…
「ちっ…もう全員来たか…」
ky「早くね…？崖から飛び降りて結構走ったのに…」
囲まれている…。
二人で背中を会わせ、来る攻撃に備えた。
ky「…ははっ、２対十何人とか…卑怯かよ…」
「それだけじゃないぞ。…あいつら、殺してもその場で生き返るんだ」
ky「はぁ？何それ、チートじゃん」
全くその通りだよ。
ky「だからAは逃げてきたのか。お前ならあの人数でも簡単に倒せるのにおかしいと思ったんだよな…」
「だから…殺さないように気ぃつけて」
そう言うと、私の前からシャオロンが出てきた。
「っ!!!」
大鎌で何とかシャオロンのシャベルを防ぐ。
sha「…やっぱお前、欲しいわ」
「そりゃどーも」
自然と、口角が上がった。
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名月 - 亜業ｻﾝさん» 同じ青森出身、というだけでめちゃくちゃ嬉しいです！！更新、頑張りますね！！！ (2019年8月4日 17時) (
レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
亜業ｻﾝ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!貴方の作品はとても面白いので次の更新が待ち遠しいです!同じ青森出身なので頑張ってください! (2019年8月4日 14時) (レス) id: a37714ed05 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ここさん» ありがとうございます！！番外の方も期待していてください！！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最高すぎ、更新楽しみやわ。 待っとるでww (2019年7月24日 1時) (レス) id: fb4821fb61 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - (名前)ワンザさん» 嬉しいです…！！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
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