逃走中グレートミッション【成り代わり】 (ページ2)

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1話　飛び回る運び屋少女ページ2

ブルータウン

上下左右に動くエレベーターは、止まることなく動き続けている。

そのエレベーターの外側にしがみついている、一人の少女、トムラスカルがいた。

大きなリュックを背負った彼女は、運び屋をしている。

中にいる人からの目線をを無視し、違うところに目を向けている。

『っ···見てろよ！』

すると、少女はエレベーターから飛び降り、パイプを渡っていき、空中を浮か機械を足場にして、
どんどん上に上がっていっている。

その身体能力の高さに、エレベーターの中にいる人や歩いてる人は、彼女を目で追う。

その姿は、まるで重力を操っているようだ。

そして、彼女はある部屋のベランダに辿り着く。

コンコン

窓の軽く叩く。

その音に反応した老婆、スカルのお得意様である
ペコ婆が窓をあける。

ぺ「スカルじゃないか」

『お待たせ、ペコ婆』

ぺ「いつもベランダまでありがとうね〜」

スカルはリュックから、荷物を取り出す。

お礼を言いながらクロノブレスをかざす。

ぺ「やっぱりスカルが一番早いわ〜」

『それ、自慢なんだ』

ぺ「でも、仮にも女の子があんなに駆け巡るなんて危な
　いわよ」

『それ、いつも言ってるよなぁ、でも女だってこと
　ペコ婆とハルぐらいしか知らないぞ』

ぺ「それでもあんたは女なんだから」

『あっ長くなる感じ？次の仕事あるから、
　それじゃ！』

話が長くなると察した、スカルは仕事に行こうと
ベランダから、飛び降りようとする。

すると、逃走中の告知が映っている大きな画面が
通過する。