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引き出し物:END 7月24日 朝 ページ6

加州「主!?主!?」
Aの意識がなくなり、周りに刀剣男子が集まり始める。
燭台切「とりあえず、布団を敷かせて休ませてあげて。熱はなさそう。」
五虎退「主様!しっかりしてください!主様!」
薬研「おい!大将!?目を覚ませ!」

誰も覚えていないの――?

次々と声がAへ向けていく。誰も何も戻っていることを知らない。
Aは、そんな思いを駆け巡らせながらも意識が完全に途絶え、刀剣男子たちの声も聞こえなくなっていった。

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石切丸はAが休んでいる間、念のため疫病神がとりついているかを近侍の加州に頼まれていた。
Aが審神者に就任した以来、病気になったことがなく、体力がある人だと思っていたが、今回の騒ぎを聞き、加州と調べることになった。
この本丸にいる石切丸の場合は、自分の目だけで、何がとりつかれているのが判断できるため、周りの刀剣男子からも心霊現象や身の回りにおっこた不可解なことについて相談することが多かった。
そして、Aを見た途端、目を細めて、
石切丸「これは、疫病神どころではないようだね。心の臓に何か黒いものが何重にも巻かれいるように見える。」
加州「黒いもの?」
石切丸「ああ、巻かれているというよりもまるで大事に握っているようだ。」
そう言われて、加州は、目を閉じ、寝ているAの様子を近くで見ようと傍に座ると、
  コトン…
何かが膝にぶつかった。布団の陰にあったせいか、今まで誰も気づかなかったのだろう。
それは、見たこともない細長い木箱だった。
持ち上げてみると軽くて、なぜか氷のように冷たかった。
木箱の上に貼ってある紙には、Aが丁寧な字で
『倉庫から見つかったもの。壊さないでね。』
と、書かれていた。それを見つめていた加州の隣に石切丸も座り、
石切丸「これは?」
加州「俺も初めて見た。こんな木箱見たことない。」
加州は石切丸に木箱を渡し、しばらくそれを見つめていた石切丸は、顔面蒼白になって、
石切丸「そうか…、Aは、

  祟りにあってしまたようだね。」

それは、石切丸が持っている木箱からは、Aの心の臓に握られている黒いもの一緒のものがまとわりついているということだった。

紛れ物:1 7月24日 夕方→←引き出し物:5 7月24日 朝



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設定タグ:刀剣乱舞 , 審神者 , 刀剣男子   
作品ジャンル:ミステリー
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作者名:しぐれん | 作成日時:2016年7月15日 20時

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