味見【乙骨憂太】

味見 ページ31

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という事があったので＿＿＿＿





『やべぇ真希！デートする時の服ってなに着んの！？』




『着ていく服がねぇ！！』と声を上げて真希の部屋に流れ込む様に入った。


ちょ、私が言うのもなんだけど鍵閉めなよ。(部屋いつでも開けっ放しの人間)





「は？お前憂太と付き会ったのか…？」




真希は見ていた雑誌から目を離し、有り得ないものを見るような目で問いかけた。


ちょっと待って？何その目、なんか辛い。





『いや、デートイベントを体験(味見)してくるだけで付き合ってないよ』




そもそもそんな関係じゃないしな……よくこんなくだらない事に付き合ってくれるな憂太。土曜なんか奢ろう……


そう心の中で決心した私。




「……知らねぇ」




「てかノックして入れ」と言って真希は再び見ていた雑誌に目を向けた。




『え、うそ見捨てないで真希。ノックは普通に忘れてたごめん』




え？真希？？ごめんって、なんか買ってくるから許して？なんでそんなご機嫌ナナメなの？？？





「……なら私と服買いに行くか？」



『行く！もう真希好き！』



「よし、今から行くぞ」



『急に乗り気だね？いいよ』




なんか悪い顔してるけど…そんな真希もイイネ！私は好きだよ！


え？機嫌は直らないからデートイベントで何か買ってこいって？もっちろん！任せろ真希！！！




＿＿＿＿＿



「？真希さんから、、だ………なんでAちゃんと出かけてるの…？」


「高菜？」


「んー？なになに？"Aとデート中、悪いな憂太。"…？また先越されてるのか憂太」


「ぐっっ……でも私服のAちゃん可愛い…」


「……すじこ」





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