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ころんside


今お姉ちゃんが作ったパン食べてるけど、お兄ちゃんがボーッとしてる




何かあったのかな




ころん「お兄ちゃん何かあったの?」




さとみ「ん、姉ちゃんの事考えてた」




なんでお姉ちゃん考えてるんだろう




あ、お姉ちゃんの誕生日近いから?




ころん「お姉ちゃんのプレゼント?」




さとみ「そんなとこ」




お姉ちゃん欲しいものとか言ってこないんだよねー




ころん「何か欲しいものあるって言ってた?バナナかな、バナナあげたら喜ぶかな」




さとみ「ちげーよ、姉ちゃんに聞かれるとまずいから部屋でな」




『さとみところん全然食べてないじゃーん!お腹空くよ?』




急にお姉ちゃんが出てきてびっくりした




ころん「お姉ちゃんパンもっとちょーだい!」




『はいよー』




お姉ちゃんが作ったパン6個くらい食べて部屋へ戻った




さとみ「姉ちゃんワンピース欲しがってる様に見えたんだよね」




ころん「そういえばお姉ちゃん、服大体同じのだよね」




いっつもTシャツとロングスカートだった




さとみ「さっき行ったショッピングモールでワンピースが飾られてたんだけど、姉ちゃんそれをじっと見ててさ、欲しいのかなーって」




ころん「そのワンピースいくらするんだろう」




さとみ「万は行かないだろうけど、それなりに高いかもな。兄ちゃん達にも相談してみるか」




ころん「うん!!」




こうして、僕とお兄ちゃんの中でのお姉ちゃん誕生日プレゼント作戦がたてられていった




『さとみ、ころん、るぅと、ジェルーおいでー』




お姉ちゃんに呼ばれたから側へよった




さとみ「姉ちゃん何ー?」




『はい!お小遣い、あげてなかったから』




お姉ちゃんは封筒を一人一人に渡してくれる




中身は異なっている…という事では無い。皆平等に、という事でお姉ちゃんは皆一緒の金額をあげている




一人5000円だ、皆合わせたら2万円あげている事になる




ころん「お姉ちゃん、今思うのはおかしいんだけどこんなにもらって大丈夫なの?」




『いいんだよころん、お姉ちゃん皆の為に働いているんだから』




優しく笑って頭を撫でてくれるお姉ちゃん、自分のために使ってるのはあまり見た事がない。同じクラスの女子みたいにショッピングモールで服を買ってるのだって見た事がないくらいだ




ころん「ありがとうお姉ちゃん!」




僕は何も知らないふりをして封筒を握った

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作者名:おもち | 作成日時:2023年7月20日 13時

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